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個展「原口比奈子 視る私と視られる私」(札幌)2016の写真をギャラリー形式にまとめました

個展「原口比奈子 視る私と視られる私」(札幌)2016の写真をギャラリー形式にまとめました。ぜひご覧ください。

すべて鑑賞者が映り込む作品なので、撮影すると自分やカメラが映ってしまう、自分が撮った写真を見るたびに本当は違うのにと憂鬱になり、どうしようどうしようと苦慮していたところ、とてもよいカメラマンに撮影をお願いできて、心からうれしい。
どうやって撮ったのかは隣りにいたので逐一わかっていますが、あれがどうやるとこうできあがるのか、不思議でなりません。とくに鏡は・・・!
ぜひ皆さんにご覧いただきたいです。

https://hinakoharaguchi.com/artworks-2

展示のおしらせ 「白衣屋のアート展」(T-Art Gallery 東京天王洲アイル)

クリニック専用のアート作品レンタルサービス「DRESS」のスタート記念企画展に、
作品1点を出展いたします。

《今まさに起きている 1 ( be -ing now 1 )》 https://artstand.jp/itemdetail?show=581

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W:63cm H:63cm   木、インク 額は鉄 ink on plywood 制作年2014
今のところ、レンタル予約が入っています。

ART STANDのバーチャル企画展「ART STAND GALLERY」にて
「絵画音楽祭」(2016/08/23~)の際のキュレーターコメント:
音のように、粒子が連なり一つのリズムの波が徐々に広がり、やがて宇宙を構築するような印象をこの作品に受けます。感覚に任せた線の中に思考や生命を想起させ、細部を切り取っても俯瞰してみても発見があります。個人的には北欧プログレッシヴロックなどを聞きながら鑑賞してみたいです。


企画展名:白衣屋のアート展
開催日時:2016年10月16日(日)〜22日(日)13:00〜20:00  ※19日(水)休館日
場所:T-Art Gallery 寺田倉庫本社ビル2階 ギャラリースペース
〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫株式会社本社ビル2F
http://art.terrada.co.jp/ja/gallery/
アクセス:東京モノレール天王洲アイル駅より徒歩3分
りんかい線天王洲アイル駅より徒歩2分
JR品川駅港南口1番乗り場より都営バス(大田市場行き、品98)「新東海橋」下車徒歩1分
入場方法:無料・申し込み不要
https://www.atpress.ne.jp/news/114009


新サービスお披露目のための企画展ですので、通常のグループ展とは雰囲気が違う模様ですが、
私も初日に行ってみようと思っています。
実は、本作は、写真撮影したのみで、展示したことがなかったので、
ギャラリーの壁に架けられての公開ははじめてになります。
ずっと自分の中でうまくつながらなかった「作る」と「他者に見せる」が先般の個展でようやく一つの結びつきを見、
つぎは「他者の手に渡る」「誰かの家に飾られる」ことについて考えたいと思っていたところです。


■以前、お知らせしたweb上の企画展「ART STAND GALLERY 絵画音楽祭」も継続掲載中です。
「ART STAND GALLERY 絵画音楽祭」 “音楽を感じる絵画”をテーマに作品を集めた企画展(2016/08/23~)
https://artstand.jp/gallery/artandmusicfes/

■関連記事 「ART STANDのバーチャル企画展で作品が紹介されています」
https://hinakoharaguchi.com/archives/3973

■「ARTSTAND」で作品を販売しています。原口比奈子のページはコチラ
本WEB内の「HOW TO BUY」もご覧ください。

個展お開き

お店の方からも担当の方からもお客様の反響が大きくてとうかがう。次はないの?とも。自分の意図はちゃんと伝えたのか、やるべきことをやったのか、やるべきでないことは排除したのか常に考えていたが、やはりそう聞くとうれしい。泣き伏したくなるよう。

孤軍奮闘と思っていたが、そうではなかったようです。

応援くださった皆様にお礼申し上げます。

無事お開きを迎えました。

個展 9月末の在廊予定

原口の在廊予定は以下の通りです。
お目にかかるのを楽しみにしております。
会場でお待ちしています。

9/28(水) 13:00~17:00
9/29(木) 11:00~17:00
9/30(金) 11:00~17:00

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名称:「原口比奈子 視る私と視られる私」六花ファイル第6期収録作家作品展
会期:2016.8.1(月)~2016.9.30(金)11:00~17:30(LO17:00、1階店舗は9:00~19:00)無休
場所:六花亭福住店/2階喫茶室 北海道札幌市豊平区福住2条5丁目1
アクセス:地下鉄東豊線「福住駅」3番出口より徒歩10分
バス停「福住2の5」より徒歩1分
六花亭フリーダイヤル:0120-12-6666

DM アテナ

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ART STANDのバーチャル企画展「ART STAND GALLERY」で作品が紹介されています

ART STANDのバーチャル企画展「ART STAND GALLERY」で作品が紹介されています。
「絵画音楽祭」 “音楽を感じる絵画”をテーマに作品を集めた企画展(2016/08/23~)
https://artstand.jp/gallery/artandmusicfes/


出展作品 《今まさに起きている 1 ( be -ing now 1 )》 W:63cm H:63cm 木、インク 額は鉄 2014 
https://artstand.jp/itemdetail?show=581

キュレーターコメント:
音のように、粒子が連なり一つのリズムの波が徐々に広がり、やがて宇宙を構築するような印象をこの作品に受けます。感覚に任せた線の中に思考や生命を想起させ、細部を切り取っても俯瞰してみても発見があります。個人的には北欧プログレッシヴロックなどを聞きながら鑑賞してみたいです。


・・・最近ますますムーミンとマリメッコに夢中なのでうれしいコメント。

be-ing_now_1

「原口比奈子 視る私と視られる私」六花ファイル第6期収録作家作品展

追記)個展在廊日記「実況 現場からの作品解説」 ぜひご覧ください。

同じもののpdf版 DLしてご自由にご覧ください。
個展在廊日記「実況 現場からの作品解説」(pdf)14ページ

https://hinakoharaguchi.com/archives/4028

https://hinakoharaguchi.com/archives/4042

https://hinakoharaguchi.com/archives/4062

https://hinakoharaguchi.com/archives/4079

 

名称:「原口比奈子 視る私と視られる私」六花ファイル第6期収録作家作品展
会期:2016.8.1(月)~2016.9.30(金)11:00~17:30(LO17:00、1階店舗は9:00~19:00)無休
場所:六花亭福住店/2階喫茶室 〒 062-0042 北海道札幌市豊平区福住2条5丁目1
アクセス:地下鉄東豊線「福住駅」3番出口より徒歩10分
福住駅からバス停「福住2の5」すぐ

新千歳空港から真駒内方面行きバスで55分「福住2条4丁目」下車すぐ
六花亭フリーダイヤル:0120-12-6666


三面鏡に自分を映すと、いつも見慣れた私とはちょっと違う顔が見えます。
これが他人が見ている本当の私なんだ!
子どものころに知った大きな驚きでした。
自分のことを深く知りたいのに、自分以外の他人ばかり見ている。
自分の目では自分自身を見ることができない。
どうにかして見ようとして、鏡や写真で自分の姿を想像するのかもしれません。
だけど鏡で自分を見るとき映った瞬間にありたい姿に変える、
私の目が私を見るとは他者の目になるという体験なんだろうか、
つまり私はあなたになるのでしょうか。
もっとも身近でもっとも不可思議な、この自己というものを探りたいと思っています。


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《線の向こうの私》 1120×1380×5mm アクリル、マーカー 2016
鑑賞者がアクリルの作品に映り込みます。

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《線の向こうの私》 アクリル、マーカー 2016
このように鑑賞者がアクリルの作品に映り込みます。

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《わたしと目が合うとき》 600×500×20  鏡、マーカー  2016
《わたしと目が合うとき》 200×200×35  鏡、マーカー  2016
《わたしと目が合うとき》 200×200×35  鏡、マーカー  2016
作家の自画像が描かれた鏡。作品を鑑賞すると同時に作品から視られている体験を与える。

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《今ここであなたが観る絵》    2300×6000  ガラス、マーカー  2016
裏からも表からも鑑賞できる。鑑賞者の立っている位置や時間によって異なる図像を与える作品。

展示風景
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配置図

配置図

番号 タイトル      サイズ(mm)  素材  制作年
1 視る私と視られる私    1580×600×20  鏡、マーカー  2016
2 わたしと目が合うとき    600×500×20  鏡、マーカー  2016
3 わたしと目が合うとき    200×200×35  鏡、マーカー  2016
4 わたしと目が合うとき    200×200×35  鏡、マーカー  2016
5 今ここであなたが観る絵    2300×6000  ガラス、マーカー  2016
6 線の向こうの私     550×650×3  アクリル、マーカー  2016
7 線の向こうの私     600×450×3  アクリル、マーカー  2016
8 線の向こうの私     600×450×3  アクリル、マーカー  2016
9 線の向こうの私     1120×1380×5  アクリル、マーカー  2016
10 線の向こうの私     1120×1380×5  アクリル、マーカー  2016
11 あなたの物語     280×7200     紙、万年筆  2016
12 物語         可変     紙、万年筆  2016


DM アテナ

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《空に描いた絵》(さっぽろ天神山アートスタジオににて 2016) をDMに使用しました。

「線のおはなしについてのおはなし」(the library 2016  イベント「声の夜」にて)

「the library 2016 」イベント「声の夜」に出演しました。
ギャラリーの30人の観客の前で語りをしました。
http://libraryblog.blog.fc2.com/blog-entry-160.html
以下に原稿を掲載します。


「線のおはなしについてのおはなし」

線のおはなしについてのおはなしをします。

昨年、群馬県で古い木造校舎の教室の壁に直接ドローイングを描く作品を作りました。
その場所でしか観られない、会期が終わればなくなってしまうこの作品を何とか別の形で残したい、
どうしようか考えたときに
ふと思い浮かんだのがソウル・スタインバーグの「The Line」という本です。
真ん中に一本の横線が引かれていて、あるページでは水平線になり、あるページではテーブルのへりの線になり、またページをめくると、洗濯物がゆれていて線が洗濯ヒモになっている、そういう本です。
この本は、もともとミラノトリエンナーレに出展された壁画が本になったものでした。
同じく線を描く私も、こんな楽しい本が作りたいなと思いました。

私の描く線の特徴は、「読む」というのがあります。線をたどっていきたくなる。
俵万智が『かーかん、はあい』という小さな息子に本を読んでやるエッセイ集があります。
そこで元永定正の『ころころころ』が紹介されています。
かいだんやでこぼこみち、あらしのなかを小さな玉がひたすらころころところがっていく話です。
俵さんは本屋さんにすすめられて買ったそうで、最初そんなにおもしろそうには思えなかった、
でも読んでやると「たっくん」はとても喜ぶ、「この子はね」と話し始めた。
そうか、子どもにとってころころの玉は、だれか「人」なんだと思ったと書いています。

そうです、本と言うのは、登場人物に自分を投影するというのが大きな特徴です。
それが本を読む喜びでしょう。
自己を投入するのは何も、人物や動物に限らないようです、玉でも線でもいいのでしょう。
『線のおはなし』も、線に自己を投影して読まれています。
線と一緒に走ったり、ぐるぐるしたり、ぐいーんと大きく動いたり、
そんなふうに線をたどりながら読む本、というのがこの作品の特徴です。

何かの形を表わしているわけではない
線そのものですから、読む人が想像して読む、という範囲が大きい。
背景も関係性もそこにはありません、ただ、運動のみがあります。
線がいろいろなリズム、形、スピードで進んでいくのは、まさに「線の冒険」と言ってもいいでしょう。
また、おはなしにはかならず時系列があります。
前にこうなっていて、今こうなって、次にこうなっていく、そういう一連の流れがあるのがおはなしです。
ですので、この作品で一本の線がずっとつながっているのはそういうわけです。
見開きのページでも一本の線で描かれていますが、前のページの終点と次のページの始点がつながって、、本全体としても一本の線でつながっています。
次はどうなるんだろう、とページをめくる喜び、それが本の喜びです。

一方、線のいいところは、今に集中してもいいという点です。
私は、線を描くときは、その描く瞬間に集中しています。それが即興ということですが、ですので読む人は、このページだけ、で楽しむ方法もあります。
今日の気分はこのページ、なんて楽しんでもいい、あるいは、「これはいい」とあちこち拾い読みしてもいいんです。
そんなわけで、この作品は「線のおはなし」なのです。


THE LIBRARY 2016 -Exhibition of the Book Art- 本の展覧会
会期:2016/8/10(水)~21(日) 11:30~19:00(8/21は10:00~15:00)会期中無休
場所:TOKI Art Space 東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F(東京メトロ銀座線外苑前駅より5分)
TEL:03-3479-0332
企画:ART SPACE
http://www.ab.auone-net.jp/~library/
LIBRARY2016DM-1

23年目を迎えるブックアート・手づくり本の展覧会です。
「本」のかたちをもとにした美術作品、絵やイラスト、写真、文章・ことばなどによる手づくりの本・160点が展示されます。


線のおはなし  Story of Lines
ノート、インク / ink on notebook 185×185×10 mm 全28ページ / 2015

最初のページから最後のページまで
1本の銀色の線でつながっています。
文字はなく、線の形とリズムとスピードが、
読む人の想像力を刺激し、お話のように感じる絵本です。

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旅する本・・・≪線のおはなし≫はツアーに行きました

前に音楽関係の仕事をしていたMさんに、昨年は東京と群馬と北海道で展示をしたと話したら、西が少ないね、と言われた。ツアーを打ったらいいのよ、と。
発表する地域のことやツアーなんていう考えはなくて、「何を作るか」ばっかり考えていたけど、いかにも音楽関係らしい発想だなと思った。
今のところ「西」の予定はないけれど、少なくとも≪線のおはなし≫はツアーに出しました。

2015年9~10月 中之条ビエンナーレ2015 (群馬県中之条市)
2015年10月~2016年9月 六花ファイル第6期 (北海道札幌市)
2016年8月~9月 「原口比奈子 視る私と視られる私」六花ファイル収蔵作家作品展 (北海道札幌市)
2016年8月 The Library 2016 (東京都渋谷区)

そう考えると「旅する本」だね、楽しいね。
美術はやはりライブ、目で観ないとね。
そう考えると、いろんなところに作品を行かせるのも大きな意味を感じる。


THE LIBRARY 2016 -Exhibition of the Book Art- 本の展覧会
会期:2016/8/10(水)~21(日) 11:30~19:00(8/21は10:00~15:00)会期中無休
場所:TOKI Art Space 東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F(東京メトロ銀座線外苑前駅より5分)
TEL:03-3479-0332
企画:ART SPACE
http://www.ab.auone-net.jp/~library/
LIBRARY2016DM-1

23年目を迎えるブックアート・手づくり本の展覧会です。
「本」のかたちをもとにした美術作品、絵やイラスト、写真、文章・ことばなどによる手づくりの本・160点が展示されます。


私は「線のおはなし」を出展しています。
中之条ビエンナーレ2015(群馬)、六花ファイル第6期(北海道)で出展、販売した作品が
東京でもご覧になれます。

線のおはなし  Story of Lines
ノート、インク / ink on notebook 185×185×10 mm 全28ページ / 2015

最初のページから最後のページまで
1本の銀色の線でつながっています。
文字はなく、線の形とリズムとスピードが、
読む人の想像力を刺激し、お話のように感じる絵本です。

■ステートメント
何かを見るとふと思い出すこともあれば同じことをずっと考えることもあって、
そんなふうに思考を連想させたり飛躍させたりすることは私たちの楽しみだと思う。
流れるままの線を見ながら、いろんなことを思い出したり考えたりしてほしい、
慣れ親しんだことも、まったく考えたことがないような新しいことも。
(2015/10)

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