絵は形と色でできている。でも今日は、色だけで描こう。
たとえば「春」をイメージして色えんぴつを3色だけ選んで。
画用紙に薄く格子を描いて3色をうまく配置して絵を描こう。
左から「春暁」「春風」「雷」「虹」
左から「野菊」「冬凪」「いたち」「冬の空」
《解説》
バウハウスのレッスンに着想を得たワークショップです。
色と色の組みあわせに対する鋭い感覚を養います。
3色選ぶとき、「春」の何を考えていますか?
春とひとことで言っても、思い浮かべるイメージは千差万別。イメージから選ぶ色もそれぞれ異なります。絵を描くとは、外界についてよく観察する考察する姿勢を身につけることです。「春って何だろう?」と考えるきっかけになるでしょう。
あまり色が多すぎるとテーマに集中できなくなるので、3色選んでそれぞれ濃淡をつけて合計6色程度がちょうどいい具合です。
モンドリアンやカンディンスキーの画集を見せると芸術鑑賞のワークショップにもなります。
※「アトリエ木の日絵画教室のアニマシオン!-“絵の好きな子がくる教室”の絵が大好きになる10の方法」(2010年)で展示発表したものを加筆再掲したものです。