ことばから絵へ 絵から物語へ 連鎖するイマジネーション

「冴ゆ」ということばがあります。

冬の中でもいっちばん寒くて、空気が透明なナイフになってほっぺたが切れそうになるほど冷たい夜、
月の光がくまなく澄みわたるという意味です。
そんな寒い日、知ってる、あったよね。

この「冴ゆ」をテーマに絵を描きましょう。
絵が完成したら、今度は絵の物語をつくりましょう。

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《解説》

同じことばから全くちがった絵ができる。これはどういうことでしょうか。それは、個人個人がこれまで経験してきたことが違うからです。ことばによって体内に蓄積された経験がよびおこされ、絵になります。つづいて、その絵からまた新たな物語が生まれ、それが経験となるのです。

物語は、絵に出てこない人物や時間の流れを表現できます。絵に広がりと厚みがでてきて、絵を見る楽しみが生まれます。物語を書くときに時間をかけて細部を見直すので、絵をすみずみまで味わうことができます。

最初は点だったアイデアが、面になり立体になる。着想を広げ、厚みをもたせるワークショップです。

※「アトリエ木の日絵画教室のアニマシオン!-“絵の好きな子がくる教室”の絵が大好きになる10の方法」(2010年)で展示発表したものを加筆再掲したものです。