3331アンデパンダン スカラシップ和多利浩一賞を受賞しました

3331アンデパンダンに出品した作品が、スカラシップ 和多利浩一 賞を受賞しました。
和多利浩一氏による作品選評はこちら
■出品作品

受賞のリボンがかかっている様子
受賞のリボンがかかっている様子

■アーティストステートメント 2013/10
ここ数年、毎日、手帳にペンで「ノート」を書いています。 日記ではなくて、思ったことを自由に書くノートです。
思ったことを書きとめていくので、当然文字を書いているわけですが、そこに最近ぐるぐるした形が出てきました。
書いているとなんだか気持ちがいい。爽快感と高揚感があります。
もっとたくさん書きたい、もっと大きく描きたい、と強く思ったことが、
この作品を作った背景です。

同じ形を反復したり、一筆描きの形が多く登場します。
手を動かしていると、ペンの先からインクが流れるのを見ていると、
書くときの音を聞いていると、気持ちが解放される。
ゆきどまりがなく、どんどん歩いていく時の気持ちと同じです。

文字の部分も、そのとき思い浮かんだことをそのままどんどん書いた。
川の水が流れていくように、線も気持ちも流れていくままを描いた。

ペンの先から形が生まれるのと見ると、
「線にはこれからいろんなことができるんだぞ」とワクワクする。
それでタイトルは、「線の可能性」としました。

うさぎたいこ受賞が発表になったのは、会期最終日の10/20だった。その日は朝から大雨で、本当を言うと行きたくなかった。でも、映像作品は講評会のときしか見ていなかったし、講評会のときは緊張したり何て言おうか考えたりしていたので、一度上映されている様子をちゃんと見にいこうと思っていたので、登山用のヤッケを着こんででかけた。
上映会場に直接行き、一通り見ると2時間ぐらいかかった。展示会場は上映会場からも行ける。裏口みたいなところだが、行けるようになっている。この後人と会う約束までまだ時間もあるし少し見ようかと思っていたところで、その裏口のようなところに名前が貼り出されているのを発見した。
作品の名前のところに赤いリボンがついているのを見たが、なんだか自分のことじゃないみたいだった。自分で見ていると、なんだかはずかしいような気がした。誰かに喜びを伝えたかったが、公衆電話はここにはないと言われた。
一人で喜びを分かち合える人がいないなぁと思ってまたもウロウロしていたら、事務局の人がいたので挨拶をして大胆にもハグしてしまった。メールをくれていたらしいが、その前に出てしまっていた。偶然だったなぁとヒナコサンは思った。
その後もふわふわした気持ちでいたら、会場で知りあった作家さんが声をかけてくれてとても幸せな気持ちになった、とヒナコサンは言った。
和多利浩一さんは、別の講評会の日で私は作家としてプレゼンできなかったので、選出されて、こんなこともあるんだなぁとヒナコサンは思った。
ヒナコサンは少し興奮しているようだった。