ほかの人が描いた絵のいいところを見つけて、「この絵の△△のところが、○○○な感じがしていい!」と気持ちをお話しする会、それが講評会だよ。
この絵、どこがいいかな?
「上のほうに、丸の中に丸があって、プチプチした感じがしてかわいい。軽いものが浮かんでる感じがしていい」
「点々がいっぱいあっておもしろい」
「明るい色と渋い色が一緒にあるところが自然な感じがしていい」
「ピカッとかキランとか光っている感じがしてかっこいい」
《解説》
絵はどう見ればいいか。
ほかの人の絵を見て「変な絵」なんて言ってしまったとたん、絵との接点は消えてしまいます。
ちょっと変わった絵、見たことないような絵、自分が描くのとはまったくちがった絵、そういうものの中に、「いいところはないかな?」とさがしてみることで、じっくり見る姿勢が生まれます。
未知のものとの接点ができて、知らないものを受け入れる、理解する道すじができます。
ひいては、自分の中にある未知のもの、矛盾さえも受容することにもつながるはずです。
このワークショップでは、作者の意図と違ったことを言ってもいいと最初に説明します。
※「アトリエ木の日絵画教室のアニマシオン!-“絵の好きな子がくる教室”の絵が大好きになる10の方法」(2010年)で展示発表したものを加筆再掲したものです。