できあがるものの背景はいろいろからまっている

 昨日書いたのは構築ということかもしれない。ふだんは構築することを考えてるが、制作のときは考えない、ということかもしれない。

 blogはもっと無責任に、伝わらなくてもいいと思って書きたい。自分のために書きたい。知らない人に伝えようと思って大声をあげると疲れるし、本当に言いたいことはささやき声で言うべきかもしれないんだから。

 絵を観ながら即興演奏するWSは、夏に大友さんのWSに参加したからってだけでもない。いくつか契機があった。

 わたしがアニマシオンに興味を持ちはじめたころ、その関係者からレッジョ・エミリアのことを聞いて、その後ワタリウムで展覧会に行って、金属と木を勝手に組み合わせて自分で楽器を作っているのがおもしろそうだなと思ったことがあった。それを使って最後は演奏するんだろうと思う。ただ、やってみたいと思ったけど、いろいろな金属や木を用意するのはむずかしかった。レッジョではたぶん、地元の会社に協力してもらってるんじゃないかと思う。それで、おうちにあるもの、ということにした。

 佐々木幹郎の父は森村泰昌の高校の美術の先生だった。それで、どっちか忘れたけど、佐々木の父だったか、その関係の人だったかが四国でグループで子どもに絵を教えていて、そこで話をしに行ったときにレッスンの様子を見ていたら、自作の楽器で自由にじつに楽しげに思い思いの音を出していてその指導が非常に独創的だった、というのを森村の本で読んだ。

 というようないくつかのことが背景にあって、実施したのが先日のWSだ。

 大友さんのWSはさっそく本になった。わたしは、音を出してみよう、という回に参加した。

 それで、今日また書こうと思ったのは保坂・湯浅『音楽談義』を読んだため。本文が対談で、保坂さんの発言で「エド・マクベインだったと思うんだけど、」とある、その注に「正しくはエド・マクドナルドである。」、そのすぐあとにさらに追い討ちをかけるように「エド・マクドナルドである。」とあるのが笑ってしまったのだ。ひょうひょうとした滑稽な感じ。だからどんどん書いてやろうと思った。

 それでやっと見たデレク・ベイリーは楽しい。これも2人に集中して言われたのでやっと見た。
ttps://www.youtube.com/watch?v=OQDDIwcS1z4&index=7&list=RDow-YPRq-t8A

☆今日のアナログハイパーリンクな読書
大友良英『学校で教えてくれない音楽』・・ ・『子どもたちの100の言葉―イタリア/レッジョ・エミリア市の幼児教育実践記録』→『驚くべき学びの世界―レッジョ・エミリアの幼児教育』・・・「みすず」『山小屋だより』佐々木幹郎→森村泰昌

保坂和志→デレク・ベイリー←大友良英