東京メトロ24時間券でいく「東京十社めぐり」

よし、東京十社めぐり、いくか!と思い立ったのが、年末。

祓えの意味も込めて、行ってみよう。

東京十社とは以下の通り。

東京十社めぐり http://10jinja.tokyo/

各神社で授与しているミニ絵馬がかわいいと評判。
これは、王子神社の社務所に飾ってあったもの。
行ってみると、それぞれの神社の特徴が版画にしたデザインですてき。


行くまで、どう回ろうか、路線図とにらめっこする日々が続いた。

体力も落ちてるし、2日ぐらいかけて行こうと思っていたが、

当日、予想外にすいすい行けた。

それで、いまのところ、「これだ!」と思っているルートを公開する。

優先順位は

(1)東京メトロの24時間券※を最大限使い費用を抑える。
できるだけ他社線、バス、タクシーは使わない

(2)できるだけ同じルートをなぞらない。
X駅-Y駅を往復する際にも、行きはX-A-Y、帰りはY-B-Xを通る。
一筆書きするイメージ。
(違うルートのほうが楽しい ときに迷うことも)

※現在600円 2025年3月15日より700円に値上げされる予定

結果、

もっとも安い・・・1,380円
少し楽で早い・・・1,621円
(2025年1月末日現在)

図を作り始めたらけっこう時間がかかって、

半日かかったところで、ナニヤッテルンダと我に返ったが、乗りかけた船と続けた。

これを、こう回る!

ルートの取説

★このルートのよい点は、円になっていることである。
円になっているので、どこからスタートしても良い。
今回は便宜上、王子駅からスタートしているが、
行きやすいところから始められる。

★朝9時にスタートして、17時にゴールにたどりつくこと、
本殿参拝のみを想定したルートである。
駆け足ではないが、ゆったりしている暇はない、ぐらい。

★徒歩の時間は、「東京十社めぐりのしおり」(各神社で配布されている)を参照した。


1)王子神社
王子駅
↓徒歩3分
王子神社

近くには、江戸時代からの花の名所の飛鳥山あり。
最近、この町は渋沢栄一で盛り上がっている。住まいと創立した王子製紙があったから。
飛鳥山には晩香廬(ばんこうろ)と青淵文庫(せいえんぶんこ)という別邸が残されている。


2)白山神社

王子神社
↓徒歩3分
王子駅
↓南北線6分
本駒込駅
↓徒歩7分
白山神社


近くに住んでいた孫文の碑。「先生」と書いてあるのがいいねえ。


3)根津神社

白山神社
↓徒歩16分
根津神社

つつじの名所。千本鳥居も有名。
お天気で、近所の幼稚園の子たちがお散歩に来てた。

根津駅のそばで、金太郎飴屋さんを発見。
小箱がずらっと並んでいて、ガラス戸のつまみを上げて飴を取る、昔ながらのお店。
え、今って、令和だよね、と思う。よいおみやげに。


4)神田明神

根津神社
↓徒歩5分
根津駅
↓千代田線3分
新御茶ノ水駅
↓徒歩5分
神田明神

偶然にも、祓え式をやっていたので、わたしも参加。
巫女さんの舞が美しい。清らか、とはこういうものか。
すっかり祓われて、いい気分に。
神田明神は年末の祓え式をyoutubeでライブ配信するらしい。遠隔で祓われるのか、すごいな。
参道では甘酒を売っている、おいしそう。


5)亀戸天神社

神田明神
↓徒歩5分
御茶ノ水駅
↓総武線10分 167円
亀戸駅
↓徒歩15分
亀戸天神社

※優先順位(1)としては東京メトロを使うところだが、
亀戸駅からの風情ある町並みが捨てがたいので、
ここは(2)を適用しJR総武線(黄色)を使う。

東京メトロならば以下のルートだが、
乗換もあるし時間もかかる。(赤の点線・紫の点線と実線)

神田明神
↓徒歩5分
御茶ノ水駅
↓丸ノ内線3分
大手町駅乗換
↓半蔵門線12分
錦糸町
↓徒歩15分
亀戸天神社

藤棚が広い!
境内で「♪てんじんさまのーほそみちじゃー チンチロリン」と音楽が鳴っていて、
口ずさみながら参拝。
本殿の向こうに、スカイツリーが見えた。

神社の周りには、おもち屋さんや甘味処があって、そそられる。
お祭りに使う道具関係の会社なんかもあって、ここの土地ならでは。

6)富岡八幡宮

亀戸天神社
↓徒歩15分
錦糸町駅
↓半蔵門線10分
三越前駅乗換
↓銀座線1分
日本橋駅乗換
↓東西線3分
門前仲町駅
↓徒歩3分
富岡八幡宮

さすが深川、横綱力士碑と大関力士碑がある。
近所に住んでいた伊能忠敬の碑も。ここから地図作りの旅へ。

読みは、鳥居に「富ヶ岡八幡宮」とあるから混乱したけど、「とみおか」でいいみたい。
公式サイトがtomiokaとある。
疲れてきたなあ、境内にベンチがたくさん。
展示してある純金の神輿を見ながらひとやすみ。
「深川八幡祭り」、日枝神社「山王祭」、神田明神「神田祭」、あわせて江戸三大祭り。


7)芝大神宮

ルートA(ピンク)
富岡八幡宮
↓徒歩3分
門前仲町駅
↓都営大江戸線10分 220円
大門駅
↓徒歩4分
芝大神宮

ルートB(ブルー・オレンジ点線・黄緑)
富岡八幡宮
↓徒歩3分
門前仲町駅
↓東西線3分
日本橋駅乗換
↓銀座線4分
新橋駅乗換
↓JR山手線3分 146円
浜松町駅
↓徒歩5分
芝大神宮

※ここは時間か予算か悩ましい。

A:都営線を使えば門前仲町駅から大門まで1本で行けるが、乗車10分、220円、徒歩2分。

B:東京メトロとJRだと乗車3本乗り換えが煩雑、146円、徒歩5分。

最寄駅から神社まで歩くのに、こんもりした森をさがすといい。
だけど、芝大神宮だけは通用しない。うっかり増上寺にいってしまう。
芝大神宮は、東京タワーを見上げる都会の、
飲食店が立ち並ぶ通りのこんなところに?と思う角を曲がると
いきなり参道がある。


8)品川神社

芝大神宮
↓徒歩5分
浜松町駅
↓JR山手線6分 167円
品川駅乗換
↓京急線3分 150円
新馬場駅
↓徒歩1分
品川神社

優先順位(1)と(2)を適用すれば、
往路復路どちらかは品川駅から徒歩で行きたいが、
グーグルマップによれば20分かかるというし、
ここまでわりと疲労がたまってきている上に、
最後に日枝神社から氷川神社まで歩くことを考えると
なるべく体力温存、時間もとっておきたい。
よって同じルートで戻ることにした。

優先順位(1)のため、バスを使うことは考えてなかったが、
バスもあるみたい。点線で示した。

第一京浜に面した、海を見下ろすところに建っている。
海が近いから鳥居に巻き付いた龍も強そう。

本殿に年末の大祓えのためのヒトガタが置いてある。
からだじゅうを「いいこ いいこ」と撫でて、名前を書く。
よかった、これで来年も大丈夫。


9)日枝神社

品川神社
↓徒歩1分
新馬場駅
↓京急本線普通3分 150円
品川駅乗換
↓JR山手線8分 167円
新橋駅
↓銀座線
溜池山王駅
↓徒歩5分
日枝神社

日枝神社こそ、都会のど真ん中に建っている。首相官邸がおとなり。
石段にエスカレータが設置されている箇所もあるそうだ。
こちらも千本鳥居が有名。
江戸時代、山王祭は神田明神の神田祭とともに将軍が上覧する天下祭。
有名な山車は、浮世絵にも描かれている。さいたま市岩槻の人形博物館で観たもの。

歌川芳藤「東都日枝大神祭礼練込図」


10)赤坂氷川神社

日枝神社
↓徒歩17分
赤坂氷川神社

深い森に囲まれた神社。
六本木にこんな森が?と思うほど。
おちついた気分に。
勝海舟は維新後、このあたりに住み、『氷川清話』を残す。
こちらは、勝海舟によって名付けられた
四合稲荷(しあわせいなり)。
幸せになれそう。

日枝神社から赤坂氷川神社までは歩く途中にこんな像もあった。
勝海舟坂本龍馬の師弟像。


ここでゴール!

帰りは溜池山王駅から、南北線で本駒込駅に行くと、
ちょうど皇居を円で囲んだことになり、
偶然にも、「東京十社めぐりのしおり」に近い図になる。

東京十社めぐりのしおりは各神社で無料で配布されている。


正月に、根津で買った「えと飴」と、お汁粉を食す。よい新年に。