毎日、書こうと思っているのに、できなそうだった、あぶない、あぶない、とにかく書くぞ。
タイトルがやっと出た。前の2つが、書いてないけど、それぞれ1と2だ。
旅をするのは決まったけど、どこにしようかなかなか決められずにいた。
だが、思い出したのだ、自分は漱石と『坂の上の雲』が好きだったと。
そうだ、道後に行こう。そう思った。
毎日寒くて、わたしは寒さが恐怖なので、
年末年始の人気の旅先という特集で雪の風景を見るたびに、文字通り震えあがった。
四国なら、暖かそうだ。それに温泉があれば、万々歳。
あまり無理せず、温泉だけ浸かって、あとは秋山兄弟の家を訪ねて、
またトンボ帰りで帰ってこよう。
そうだ、そうだ、そうしよう。
自分に刺激を与えるには、できれば、新しい行ったことがないところに行きたかったが、
行ったことがないところは、どうやって興味を引き出せばいいのか。
日々、淡泊に暮らしているから、
どんなところなんだろう、いいなあ行ってみたいなあ、
そういう欲が心のうちから湧き上がってこない。
道後温泉は過去に2回行ったことがある。
一度は子どものころ家族と、もう一度は若いころ仕事で。
また行ってみるか。
新宿から深夜バスで12時間、朝から温泉は開いている。
さっぷりと入って、できれば瀬戸内海を見て、帰ってこよう。
そう思っていたのに、いろいろ調べるうちに、あっちもこっちも行こうと
旅程はぎっしりになってきた。
しめしめ、欲が出てきおったな。
あっ、できれば、写真は1枚はつけたい。上の原稿だけだと、写真がない。
というわけで急遽、付けたしをした。
旅に行くのに、実はもう一つ候補があった。
12月に是枝監督『奇跡』を観た。
作中、かるかんが重要な役割を演じている。
鹿児島は父の出身地で、
かるかんは、母が亡父の挽歌の歌集の歌評を書いてくださった方などに、
亡夫の故郷のもので、と言いながらよく送っている。
ほんのり甘くて、うちは明石屋がお気に入りだ。
手に入りにくいためか、
初めて食べてとてもおいしかったと
大変好評であるという。
鹿児島には祖父母の家があったが、子どもだから、家の周りで遊ぶばかり。
行ったことがないところだらけだ。
桜島も見たいし、霧島神宮も行ってみたい。
温泉もあるしな。
だが、鹿児島へは高速バスはないのだ。
それは困る。あまりお金がかかるのは困るのだ。
フェリーも直通はない。
父の若い時とは比べ物にならないが、鹿児島はまだまだ遠いなと思う。
それで、今回は鹿児島は見送った、という経緯があった。
母から年賀としてもらった明石屋のかるかん。
そんなわけで、うちでは年に一度は必ず食べることになる。
映画の中では、孫からせがまれて、という体で買いに行くシーンがある。