なぜ道後温泉旅行かー新春道後温泉旅行(3)

毎日、書こうと思っているのに、できなそうだった、あぶない、あぶない、とにかく書くぞ。

タイトルがやっと出た。前の2つが、書いてないけど、それぞれ1と2だ。


旅をするのは決まったけど、どこにしようかなかなか決められずにいた。

だが、思い出したのだ、自分は漱石と『坂の上の雲』が好きだったと。

そうだ、道後に行こう。そう思った。

毎日寒くて、わたしは寒さが恐怖なので、

年末年始の人気の旅先という特集で雪の風景を見るたびに、文字通り震えあがった。

四国なら、暖かそうだ。それに温泉があれば、万々歳。

あまり無理せず、温泉だけ浸かって、あとは秋山兄弟の家を訪ねて、

またトンボ帰りで帰ってこよう。

そうだ、そうだ、そうしよう。

 

自分に刺激を与えるには、できれば、新しい行ったことがないところに行きたかったが、

行ったことがないところは、どうやって興味を引き出せばいいのか。

日々、淡泊に暮らしているから、

どんなところなんだろう、いいなあ行ってみたいなあ、

そういう欲が心のうちから湧き上がってこない。

道後温泉は過去に2回行ったことがある。

一度は子どものころ家族と、もう一度は若いころ仕事で。

また行ってみるか。


新宿から深夜バスで12時間、朝から温泉は開いている。

さっぷりと入って、できれば瀬戸内海を見て、帰ってこよう。

そう思っていたのに、いろいろ調べるうちに、あっちもこっちも行こうと

旅程はぎっしりになってきた。

しめしめ、欲が出てきおったな。

 


あっ、できれば、写真は1枚はつけたい。上の原稿だけだと、写真がない。

というわけで急遽、付けたしをした。


旅に行くのに、実はもう一つ候補があった。

12月に是枝監督『奇跡』を観た。

作中、かるかんが重要な役割を演じている。

鹿児島は父の出身地で、

かるかんは、母が亡父の挽歌の歌集の歌評を書いてくださった方などに、

亡夫の故郷のもので、と言いながらよく送っている。

ほんのり甘くて、うちは明石屋がお気に入りだ。

手に入りにくいためか、

初めて食べてとてもおいしかったと

大変好評であるという。

鹿児島には祖父母の家があったが、子どもだから、家の周りで遊ぶばかり。

行ったことがないところだらけだ。

桜島も見たいし、霧島神宮も行ってみたい。

温泉もあるしな。

 

だが、鹿児島へは高速バスはないのだ。

それは困る。あまりお金がかかるのは困るのだ。

フェリーも直通はない。

父の若い時とは比べ物にならないが、鹿児島はまだまだ遠いなと思う。

それで、今回は鹿児島は見送った、という経緯があった。

母から年賀としてもらった明石屋のかるかん。

そんなわけで、うちでは年に一度は必ず食べることになる。

映画の中では、孫からせがまれて、という体で買いに行くシーンがある。