そういえば6月、ちょうど都立図書館での展示が終わったころ、
フィンランドセンターの編み物クラブの6周年パーティがあった。
すっごく大きいケーキが2つ、ワーオ!
みんなでお皿に取り分けて食べていると、
ぐりとぐらのカステラを森のみんなで分けているシーンみたいだった。
Onnea!(オンネア フィンランド語で「おめでとう!」)
ケーキ入刀しているのはセンターの所長。
私に本当に良くしてくれた所長がこのたび、任期満了で退任と聞き、寂しくなって急に投稿した。
コロナ禍を私が乗り越えられたのは、じつに編み物クラブと所長のおかげだったから。
月1回のZoomのクラブが私の励みになり、編み物に没頭した。
まっすぐしか編めなかったのに、あの難しい靴下が編めるようになったのはすごいことだ。
今やセーターだって編んじゃうんだからね!
毎回、おやつとコーヒーを頂きながらのフィンランドの文化についてのレクチャーがあり
(カルダモンを加えるコーヒーとシナモンロールが絶品!)、
ムーミンの原著の朗読や、
毛糸メーカーのNOVITA社の担当者からのホットなニュースも楽しかった。
フィンランドのアートレクチャーや文学トークイベントにも参加した。
何より、いつも明るくパワフルな所長の姿を見ていると、
こちらの鬱々とした気持ちがいつのまにか晴れ渡ってるのだった。
元気出していこ! 未来は明るい! まっすぐ歩いていこう! そう思えた。
トーベ・ヤンソンの夏の別荘へのヴァーチャルツアーも忘れられない。
20年以上前、それをテーマに作品をつくったことがあった。
いつかフィンランドを再訪したら、絶対に行ってみたい。
前にフィンランドに実際に行ったのはアアルト建築ツアーで、
当時はトーベ・ヤンソンもムーミンもほとんど知らなかった。
たまたまタンペレ市を訪れてムーミン美術館にも寄ったのがきっかけだった。
美術館が良かったから、帰ってきて読んでみたら、おもしろくておもしろくて
夢中になってわああっと読んだ。
都立図書館での展示と、クラブで編んだ「ストロムソセーター」とその編み図を作ったニット作家本人によるWSはこちら。