知人の個展の小冊子に寄稿しました

友人の個展の記録小冊子に寄稿しました。

『花輪奈穂写真展「gathers and spillages 〜付加体と礫〜」』

表紙は花輪さんの写真作品。縞々になった地層が盛り上がっています。迫力!

主な内容 (52ページ)
・はじめに
・misaki photo exhibitionとは
・花輪奈穂写真展「gathers and spillages 〜付加体と礫〜」の記録
・現代美術作家 原口比奈子寄稿「私たちは地層を見るのではなく地層を体験する」
・作家トークその1「場と制作、そして鑑賞の『気持ちいい』負荷」
・お茶会で聞いてみた「三浦の好きな場所」(グーグルマップ付き)
・展示のあけすけ(準備の流れ、かかったお金、トラブルなど大公開)
・作家トークその2「観る作る発表する、の私たちの場合」
・グラフィックデザイナー 矢口莉子寄稿「あるものと、あたらしいもの」
・あとがき
・謝辞


私は、この一連のプロジェクト「misaki photo exhibition」の 第2回目の花輪奈穂展について寄稿しました。

図録には、作品の写真もたくさんあるのはもちろん、
トークイベントの書き起しや写真のワークショップの様子もあって、
会場の臨場感が伝わってきて読んでいて楽しい。

そもそもZINEそのものが変わった形をしている。
ジャバラ状になった表紙のオモテウラに写真作品が大胆にレイアウトされていて、
中に、綴じられた別の冊子がゴムではさまっている。
個展では、鑑賞者がかがんだり、首を斜めにして観る作品が会場に展示してあって、
このZINEも同様に、斜めのタイトルは頭を横にして読み、ャバラを開き、裏返し、
というように、読者に特別な運動を要求している。

私の原稿のレイアウトもそうだ。
斜めになった三浦の地層のようなデザイン。
褶曲するようにズレて始まる文頭の文字。

不思議なことだけど、この小さい図録の作品を観ていると、
花輪さんの個展に行ったような気持ちになる。
たぶん、掲載されているっていうより、再構成されていると感じるのだと思う。

それは主宰の阿部さんの狙いどおりだったなあと思うと、
この冊子にかける彼女の思いにジーンとなる。

そういうものにかかわれて本当によかった。

 

私が寄稿した原稿「私たちは地層を見るのではなく地層を体験する」
拡大すると読めます。

 

詳しくはこちらに書きましたので、あわせてご覧いただければ幸いです。
※現在、クラウドファンディングは終了しています。

寄稿した写真展記録小冊子のクラウドファンディングが始まりました「misaki photo exhibition」