映像作品「建築の読みきかせ」

 

≪建築のよみきかせ 第一話 深海居~しんかいぎょ~≫
画文集を映像作品にした。画像をアニメーション化したものである。

本棚から本を取り出して読もうとするとまるでいきもののように本がすべり出す
本を開くと本の中に吸い込まれて物語が始まる

ムービーカット集

≪建築の読みきかせ 第一話 深海居~しんかいぎょ~≫You Tube(1分)

■アーティスト・ステートメント 2013/10

作品は、大きく3つに分けられます。
まず、「私」が本棚から本を取り出してページを開きます。
本を開くとショートストーリーが始まります。
最後は本を閉じて終わります。

建築は、「こんな場所があったらいいなぁ」というものを作ることだと私は考えています。
その「こんなところがあったらいいな」だけを取り出して作品を作りました。
それを考えていると、一日が楽しくなるものを作ろうと思いました。

建築模型は、そのまま巨大化させるためのものではなく、まだ見ぬ実物のイメージをそこに仮託することができるもの。
いわば見立てです。
模型を見ながら夢想している内容を物語として表現しました。
私は建築を見るとき、この建築はどのような影響を人に及ぼすのかについて考えます。
ここでは人はどのように感じ、どんなことをしたくなり、どのように世界を見るのか、そのことを作品化しました。

私にとって建築は遠い憧れ。そのままでは近くならない。
この断絶を解消するためにどうしたらいいか考えたのが、この作品を作った背景です。
そこで本を登場させました。本は、はるか遠いものを自分のほうへ引き寄せるものです。
そもそも本は、読む人との間にパーソナルな関係を結ぶものですが、
本作では、その特徴を際立たせるために、別個に動いているのではなく、
読み手である「私」と、何かコミュニケーションをとろうとする意思を持ったものとして描きました。

タイトルをなぜ「読み聞かせ」としたか、についてですが、
誰しも幼い頃、だれか大人の人に本を読んでもらったことがあると思います。
人から本を読み聞かせしてもらうと、楽しい話はもっと楽しくなるし、怖い話はもっと怖くなる。
それなら、建築を読んでもらったら、もっと建築がおもしろくなるはずと思って、
「建築の読み聞かせ」というタイトルにしました。

■発表
ショートムービー≪建築の読みきかせ≫2011 個展「This Is Mokunohi」(川口市・当アトリエ)
ショートムービー≪建築の読みきかせ 第一話 深海居~しんかいぎょ~≫2013 「3331シアター」審査通過・上映(神田・3331アーツ千代田)

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「3331シアター」で上映されたときの様子