日別アーカイブ: 2019/04/06

2019/04/06

パーティ

友人のキュレーターに誘われて、VOCA展の内覧会とレセプションへ。金沢の美術館長、神奈川県の館長、あちらは倉敷から、沖縄からもといった感じで、美術関係者が全国から集まってきていた。私もたくさんの人と名刺交換し、お会いしたかった方とも少しお話できた。遠方の方で、正式な紹介がないとなかなか会えないと思っていたのに! 知っていることを精一杯話す、なるべく共通の話題で。でも、ない場合は、しょうがない、自分のことを話すしかない。

わたしがナンダカンダと話しかける様子を見た友人は、「ヒナコさんは本当に社交的だよね! 初対面なのに何の話してたの?」と驚いたように言う。そう言う友人こそ社交的で、会う人会う人知り合いで、みんなあなたと話したがっている。そんなことはないよ、普段は引きこもって誰とも会わないよ、あなたと一緒にいると相乗効果みたいにそういう面が呼応して出てくるだけで、と答える。

こちらがあらかじめ知っている相手には、私が知っている相手の情報を話すようにする、自分に興味がある人に人は好感を持つものだから、とは先日受講したEnglish Presentation の講師が話していた内容だ。でも、すでに知っていることを聞いてどうだというのだろう、だって、それについては自分が既によく知っているのだから。それより、知らない人と知り合うのがパーティだとすれば、相手が知らない私自身のことを話したほうがいいのだろうか。

その日私が会いたかったのは、S氏とM氏だった。S氏は、私が月に一度出席している勉強会の先生の友人で、ちょうど講義でも話題に上がっていた方だ。勉強会のメンバーでと自己紹介すると、親しみのある表情をなさった。M氏は、以前あるアートイベントで講演されたのを私は聞いていた。そのことを話し、その時に通訳をした友人のことを話した。あの時ね、とうなづかれていた。私という人間を立体的に伝えることができたのではないかと思う。

いずれにしても、紹介してくれる人がいるパーティというのは、居やすく、自分の良い部分が自然に出る場は、伸び伸びできていいものだなと思う。本来、自分はこういう人間だったと思い出せた。

おいしいフィンガーフード

オープニング挨拶

2019/04/06

そちらは熱いが、あちらはぬるいです

「そちらは熱いが、あちらはぬるいです」

問いかけたわけではないのに、顔が合ったとたん、手で指して教えてくださる。

「この辺が、ちょうどいい」(P.16)

台湾で、地元の人ばかりが通う銭湯に行った。日本の銭湯でもそうだが、ローカルな入り方というかマナーを知らずに怒られたりしないか、日本人だからと意地悪をされないか、裸だから無防備だしとびくびくしながら入っていったが、私が熱いほうの湯船で、アッツーと顔をしかめていたら、近くの人が指でこっちがぬるいよ、と教えてくれた。私は「あーちょうどいい、シェイシェイ、so comfortable」と言ってみた。すると、その人は嬉しそうにうなづいた。今思い出しても心が温まる体験だ。温泉ってどこでもそういういい感じのものだよなと思う。

私たちが上がるときに、ちょうど入れ違いでこれから入浴する別の女性から、タオルを忘れちゃったから貸してほしいと手ぶり身振りで頼まれた。私たちはとてもびっくりしたけど、いいよと手ぬぐいを渡した。意地悪どころか仲間うちのように扱われて、驚きながらもうれしかったことだった。

☆アナログハイパーリンクな読書
『湯けむり行脚 池内紀の温泉全書』(池内紀)→台北 北投青磺名湯