月別アーカイブ: 2017年9月

2017/09/29

一緒に展示したい人

キュレータのYさんに「どういう作品と一緒に展示したら自作が映えるか考えるといいよ」と言われ、なるほどーと思った。

一緒に展示をやるなら気の合う人か、好きな作品を作る人か、と思っていたけど、そうじゃない、自作のことを考えるべきなんだ!

札幌の個展で、子どもがこれはスターウォーズ?と聞いた という話を聞いて、スペイシーな立体作品と一緒に展示したらいいなーとふと思いついた。

そういう作品を作っている作家の個展をちょうどやっていたので、早速行ってみた。

作家本人も在廊していた。でも勇気が出なくて声をかけられなかった。

作品はすでに完成していてもう十分という雰囲気もあったし、観客に囲まれてるときの作家本人の様子を見て、何より共有するものが少ない気がして。

私は長女気質で、目上の人に本気のお願いをするのが緊張する。

けど、それでも声かければよかったのかしら?

お友達にならきっと「なんでもいいから声かけてみればいいんだよー、意外な展開があるかもしれないんだし!」と私は言うと思う。実際にそういう経験がある。目的通りにいかなくても、意外な共通点が見つかったりすること。

ただ、熱意が不勇気を越えられなかった。いつもは予習して武装を強化するのにちょっと予習不足だったかもしれない。

それでも、展示をしていて、自分の作品が宇宙っぽいなと思った。こんな視点を持ったこと、まずは一歩かもしれない。

2017/09/24

なぜ黒いアクリルの反射作品を作ったか

2015年秋、中之条ビエンナーレに出展し、鑑賞者がどのように鑑賞しているか私は会場でじっと見ていた。

すると、私のドローイングの線の発端に自分の指を当てて、カメラに向かってポーズを取っている若い女性のグループが散見された。

まるで自分が描いたように見せかける写真、よくピサの斜塔を倒れないように押さえたように撮影する写真のようなものだ。作品を対象として見るのではなく、作品と自分を関連づけて楽しむということだろうか。

それと、写真家の梅佳代さんだったか、人は自分の写った写真に注目して見るものだ、と言ってた。

だからか、と思った。それなら、と思った。

鑑賞者自身が映る作品を作ってやろうと思った。

そう思っていたとき偶然、2015年末、ゲルハルト・リヒターの個展でグレーの作品に鑑賞中の自分自身が映っているのを発見した。具体的な作品像がおぼろげに浮かんだ。

制作したのは2016年夏で、札幌での個展で発表した。

多分に自分がナルシストであることもあると思う。

2017/09/24

なんで鏡の作品を作ったか

本当の本当の話をしよう。

作家の顔を鏡に描いた作品と、作家の自画像を透明アクリルに描いた作品。

なぜこういう作品を作ったか。

私自身、どのように他人の目に自分が映るか、どう見えているか、外部の目を非常に気にするからである。外部の評価がすなわち行動の基準になる。

でもこれは、私だけの個人的な問題ではないと思う。現代にいきる人々の、大勢に共有される感覚だろうと思っている。


展示風景

2017/09/24

紙にドローイング

今なら紙にドローイングを描ける気がする。

石川九楊の作品をウェブで観て、興奮している。

こういうのを私の線で描いてみたい。
2016年に和紙に描きかけたけど、やめてしまった。

紙の種類を変えてみよう。

ペンも変えてもいいか。

2017/09/23

ガラスに描いた線と床に映った線


自作をためつすがめつ観る。

作品の前に長い時間立ってみる。

いろんな発見がある。
本展示中、思わぬことに、独特の線がいいと言われて、あらためて見る。

そうか、そういうふうに思う人もいるのか、では次はこういう作品つくろうという気持ちが出てきた。

これが展示のいいところ。

頑張って在廊して良かった。人と話すと寝込むことも多いけど、自分では気づかないことに気づかされる。

2017/09/19

せんせいハイ!

手前味噌すぎるんだけどやっぱりうれしいから載せよう。

絵画教室の小学生の生徒さんからお祝いのお花をいただきました。

「せんせい おめでとう」って。

小さい子が恥ずかしそうにお花を差し出すのを見るのはいい感じの経験だ。展覧会に来てくれたのもとってもうれしいのに、お花もいただいて、ふあっとなりました。うっかり一緒に写真撮るの忘れた、、、

その子のws作品と写真も今回、展示しています。

教室以外の場で会うと、いつも知ってる顔とは違う表情をしている。顔の位置も違う。いつも座ってるから顔が同じ位置 でも会場では立っているから小さい顔がずいぶん下のほうにある。私もきっとそうなんだろう。教室の先生とは違う顔を持っていることを伝えられてよかった。人は本当は顔をいくつも持っているものだから。そんなことも、本展示で表現したいことだった。

2017/09/18

展示会場の紹介

川口市立アートギャラリー・アトリアは10年前に、当地で80年以上操業していたサッポロビール工場が撤退した後の敷地内に作られた。サッポロ社が建築し、市に寄贈した。収蔵品はなく、企画とレンタルの両方をするギャラリーである。

芝生の公園と、ショッピングモールに隣接している。駅から徒歩8分、マンションが多い住宅地に立地し、市民に開かれたギャラリーである。

工場を支えた松材が床材として使われている。展示室内の天井が5mとかなり高いのが特徴。


本日、18:00まで在廊しております。

2017/09/18

本に出てくる食べ物

映画もドラマもマンガも本も、出てくる食べ物はなぜか美味しそうで食べたくなる。

在廊で読んでる本が『騎士団長殺し』で、いよいよ岩盤をあげることになった。

主人公の「私」が自宅のキッチンで作って免色と食べるクロワッサンサンドはハムとレタスとピクルス。材料を買って帰るも疲れてすぐに寝て起きたら真夜中2時半、本の内容ともちょうどあっている。
☆アナログハイパーリンクな読書 

村上春樹『騎士団長殺し』

2017/09/17

雨の日

川口アトリアで在廊しています。

ガラス窓の向こうに館の隣りの芝生の公園が見えます。いつもは親子連れでにぎやかですが、今日は雨で誰もいません。

寒いので館のカフェのポットサービスの紅茶が美味しいです。

展示とは、他者に見せると同時に作家本人が自作をあらためて観る機会でもあります。作ってる本人なんだからわかっているはずと思われますが、それは違います。その場で展示されて初めてこういう作品だったんだと発見があります。作品解釈が新しくなされることも。友人の作家はこのことを「作品は展示中に成長する」と言っていました。ギャラリーの壁に掛けられた作品は、アトリエにあるのとは違った様子です。同じ作品でもどこにどう掛けられるかで意味が異なることさえあります。

展覧会は場所と作品のライブともいえるでしょう。

限られた会期中、静かに自作について理解を深めようと思います。

2017/09/16