埼玉県さいたま市S小学校の美術教材制作に協力しました。
合わせて、本サイトの「WORKSHOPS」のページをリニューアルしました。
どうぞご覧ください。
「workshop」カテゴリーアーカイブ
12月のWS2題 クリスマスリースとねずみのコラージュ
アトリエに来た人が、「この絵画教室用の通信、イイネ。あなたの文章がヒカッてるよー」と言ってくれたので、うれしくなって先月のワークショップについて若干表現を変えて転載。
◆フェルトボールで作るクリスマスリース
糸で縫うと聞くと、お裁縫?と思われるかもしれませんが、糸で縫われた美術作品は、古来より現代美術にいたるまで世界中にたくさんあります。平面にも立体にもなり、手作業で作品に時間性を感じられるのも特徴です。またいつかやってみたいwsです。
◆新年の干支のねずみのコラージュ
最初にレオ・レオーニの『アレクサンダとぜんまいねずみ』を参照してコラージュについて解説。「ところで、おうちに折り紙あるかな」と問うと、「いっぱい持ってる!」と元気な声。みんな箱や袋いっぱいに持ってきて、こんなのある、といそいそと見せてくれます。お友だちと交換とかするんだって!
まずアイデアスケッチをしてデザインを決め、次にキャンバスにアクリル絵の具で背景を描き、折り紙や包装紙でコラージュしていきます。
美術はどういう技法、素材を使うかも腕の見せどころ。WSは、いつもとは違う素材と技法を習う機会でもあります。今回は、キャンバス、アクリル絵の具、コラージュ技法の質感や使い心地、効果を体験します。アクリル絵の具っていつものと違う、どう違う? なんかネットリしてる! 塗ると色がきれい! その感触を深く味わってほしいと思います。
そしてね、こういう作品の先には、レオ・レオニがいるんだってことが伝わるといいなと思います。
私も作りました。うまくできたかどうかは別として、キャンバスに指で絵の具を塗るの、楽しかったです。
糸で縫って作るクリスマスリースWS 「かわいい」祭り
糸で縫って作るクリスマスリースWSを実施しました。
フェルトに雪のマークを刺繍して、ボンボンを糸で縫ってリースにして、リボンを結んだらできあがり。
かわいい、かわいい、かわいい!
このままだとイモムシかヘビだね、なんておしゃべりしながら縫っていく。
家で作れば? 目玉つけてさ。
「ボンボンかわいいね」と笑う、君たちの手つきがかわいいよ。
糸通しの使い方を教える。便利だよね、舐めたりしなくていいんだよ、と言ったら、
やったことある、、、とビミョーな顔の子。わかるよ、そのビミョーな気持ち。
かわいい、かわいい、かわいい!
バッグにつけられるようにヒモもつけました。みんなに見せびらかしてほしいなあ。
アトリエ玄関のトラノオが急にクリスマス仕様に。おめかし。
新作も架けた。顔のドローイングは指で描いている。
わたしは、この作品は、かわいい、と思ってるんですが、いかがでしょう。
フィンガーペインティングWS あとがき
フィンガーペインティングWS 実施報告 速報
植物園のイベントで子ども向けのWSを実施しました。以下、速報としてお知らせいたします。
名称 原口比奈子フィンガーペインティング「みんなの手形で大きい木を描こう」
日付 2019年10月14日(月・祝)
場所 川口市立グリーンセンター
主催 川口グリーンフェスティバル2019実行委員会
植物園の芝生にテントが張られました。
園内の木々も紅葉し始めて、キンモノクセイの香りもただよっています。
秋めいてきました。
高さ2m全長12mの壁に、幹だけの木が10本。
これに参加者が手形で葉っぱを描き加え、絵を完成するというワークショップ。
作家がテント内の壁ぐるりに木を描きました。
まだ幹だけ描かれた木。
さあやろう!
絵の具のつけかたは「片手でちょんちょんちょん、両手でスリスリスリ、ペタペタペタ」。
高いところも、低いところも、手の向きも変えて描いてみよう。
はじめはこんな感じの木が、、、
だんだんできてきた!
こちらも、
この通り!
最後は、こんな絵に。壁に10本の木が完成! きれいな秋の森ができました。
WSのスタッフみんなもペタペタ描いたよ。
フィンガーペインティングWS「みんなの手形で大きな木を描こう」
フィンガーペインティングWS「みんなの手形で大きな木を描こう」を実施しました。
気候がよくなってきたから、屋外で身体いっぱい使って大きな絵を描くのは気持ちいいね。
絵の具を手のひらにつける。最初はこわごわ・・・。
わ、ニュルッとしてる! 冷たい!
手のひらで葉っぱ体操。
パーにして「モミジ」、指を全部閉じて「ケヤキ」、親指だけ開いて「イチョウ」。
最初は黄色の「イチョウのポーズ」 みんなやる気満々。
自分の背より高いところに絵を描くの、楽しいね。身体全体を使って、絵を描こう。
最初は遠慮気味だったみんな、だんだんペインティングが大胆になってきたよ。
おおっ、絵も激しくなってきたよ。 どんどんやっちゃえー!
はじめは枝だけの木が、、、
こうなって、、、
こんな木になったよ! 燃えるような木。葉っぱが重なって「大きな木」のできあがり。
尊敬するムナーリと同じように木を描くWSができてうれしい。
10月、植物園のイベントでもフィンガーペインティングのWSを実施する予定です。
グリーンフェスティバル2019(川口市グリーンセンター)http://greencenter.1110city.com/
【親子で「楽しむ」フィンガーペインティング教室】
原口比奈子フィンガーペインティング「みんなの手形で大きい木を描こう」
日付 2019年10月14日(月・祝)
時間 ①11:00~11:45 ②13:00~13:45 ③15:00~15:45
費用 500円
定員 各回20名
未就学児は必ず保護者が付き添ってください(付き添いの保護者は無料)
子どもから大人までどなたもOK
汚れても大丈夫な服装でご参加ください
芸術鑑賞WS『スイミー』と同じ技法で絵を描こう2/2
前回、レオ・レオーニがどんなものを使ってどういうふうに『スイミー』を描いたか、わかったよね。
(前回はこちら。)
じゃあ今度は、おうちにあるものを使って、同じ技法で描いてみよう。
みんなはどんなもので、どんな絵を描く?
これは、みんなが持ってきた材料。いろんな材料が集まったよ。
きれいな絵! 《シャボン玉と雨》
これは、クリアファイルと、プラスチックケースと、ペットボトルのフタで描いた。
ペットボトルのフタは、透明感があるきれいなシャボン玉に。
こんな雨なら濡れても気持ちよさそう。
雨のところは、クリアファイルに絵の具をつけてペタッとつけると、ホラできた!
これは、「モノタイプ」というレオ・レオーニも使っている技法。
『スイミー』では、海の中はこの技法で描かれている。
ぎゅぎゅっと押したり、こすったりすると面白い模様ができる。上から別の色を重ねてもいい。
《紅葉》
この絵は、ペットボトルのフタを裏返して枯葉を表現している。
割り箸とヒモを重ねて描くと、幹になる。
あざやかに紅葉した森になった!
これは海の絵。
波は、マフラー用の極太毛糸とスーパーボールを転がして描いた。
スーパーボールはどう動くかわからない、画面の上をウネウネ動く。あっ波しぶきができた!
砂浜は、レゴのボツボツでペタペタ描いた。
段ボールは、断面を使うとこんな模様に。つなげたら、、、風車になった!
プチプチで描いた草原に、風が吹いてる!
それぞれの絵にお話がうかんできそうだね。
美術館で『スイミー』の原画を観てきたよ。どうやって描いているかよくわかるね!
植物園で親子向けのWSを実施します
植物園のイベントで親子向けのワークショップを実施します。
絵の具を手につけて手形で葉っぱを描く、というもの。
気候もちょうどよくて、屋外で絵を描くのは気持ちよさそうです。
広い芝生でかけまわったり、温室でバナナを見たり、ミニ鉄道も乗れるよ。
ぜひ遊びにいらしてください。
グリーンフェスティバル2019(川口市グリーンセンター)http://greencenter.1110city.com/
【親子で「楽しむ」フィンガーペインティング教室】
原口比奈子フィンガーペインティング「みんなの手形で大きい木を描こう」
日付 2019年10月14日(月・祝)
時間 ①11:00~11:45 ②13:00~13:45 ③15:00~15:45
費用 500円
定員 各回20名
未就学児は必ず保護者が付き添ってください(付き添いの保護者は無料)
子どもから大人までどなたもOK
汚れても大丈夫な服装でご参加ください
追記(10/10)
「グリーンフェスティバル2019」は
台風接近のため12日(土)・13日(日)は中止、14日(祝月)は場所を限定して開催します。
本WSは変更せず実施します。
子どものための美術館ツアー「レオ・レオーニ展」に行ってきました
子どものための美術館ツアーを実施しました。「レオ・レオーニ展」(損保ジャパン日本興亜美術館)へ。
みんな大好きレオ・レオニ。
絵本の原画がいっぱい、スイミーにフレデリック、マシュー、コーネリアス!
原画だとコラージュしているのがよくわかる。紙が透けて見えたり、「ここのとこ、ノリ剥がれてるね」なんて発見も。
マシューの絵本では、美術館に行くシーンがある。あ、これ、今の私たちみたい!
絵本をじっくり読めるスペースもあって、原画を観た後は、みんな熱心に読んでた。
2番目の部屋は、フレデリックにジェラルディン、マシュー、3ひきのねずみたちの展示。
フレデリックはコラージュ、マシューはコラージュと絵の具、ジェラルディンは色鉛筆。フレデリックはモノトーン、マシューはあざやかな色。みんなねずみだけど、ちょっとずつ違う。どの子が好き?
詩人、音楽家、画家、そうか、ここは芸術家たちの部屋だったのかと思う。レオ・レオニはこのように芸術がみんなの役に立つ良いものなんだと言っている。
「芸術鑑賞WS『スイミー』と同じ技法で絵を描こう」を実施したよ。WSと美術館ツアーと合わせると、観る目が変わってくるね!
芸術鑑賞WS『スイミー』と同じ技法で絵を描こう1/2
損保ジャパン日本興亜美術館「レオ・レオーニ展」ツアーに合わせて、芸術鑑賞WS「『スイミー』と同じ技法で絵を描こう」を実施しました。
最初に絵本の読み聞かせ。
「この絵、どうやって描いたと思う?」よく見てみよう。身近なものでできているよ。
あかいさかなをスチレンを彫って作ろう。スーパーでお魚やお肉が入っているのはスチレンのお皿だよ。鉛筆でギューギュー押すと、へこむよ。
こんぶとわかめはレースペーパーで作ろう。お菓子を並べたりするのに使うよね
じゃあ、レオ・レオニと同じ技法でスイミーのいる海の中を絵を描いてみよう。
かわいいのができた!
目がある子たち
みんなで同じほうへ泳いでいく子たち
じゃあ、次は、おうちにあるもので、何か使えそうなものはないかな?
わたしが探したのはこれ。
クリップ、洗濯ばさみ、ペットボトルのふた、ゴーヤの輪切り!
クリップと洗濯ばさみは海の植物、ペットボトルのフタは水の泡、ゴーヤは海の中の岩になったよ。
みんなはどんなもので、どんな絵を描くのかな?
「WS『スイミー』と同じ技法で絵を描こう2/2」に続きます。
美術館で『スイミー』の原画を観てきたよ。