カテゴリー別アーカイブ: アナログハイパーリンクな読書

2018/01/26 2017/12/31 2017/12/23

誰と絵本を作ろうか

この間、朗読をしたんだと言ったら絵本作家のTさんが、「えっ自作なの? それじゃあ本は書かないの? お話作ってほしい〜」と言った。彼女は絵本も描くけど、挿絵も描く。あっそうか、今まで自分が美術作家だから、そんなこと言われるとはまったく想定してなかったけど、そうだよと思った。

物語を作ったら 誰かと一緒に絵本作れるじゃない!

美術作家は競合者じゃなくて、共同制作者になるんだ、と。

今まで知り合った作家の作品を思い浮かべた。あの人ならこんな絵描くんだろうな、あんな空、こんな翼、かっこいい絵、きれいな絵、やさしい絵。ずいぶん印象も変わるなあ。作家の解釈も加わるだろうなあ。誰の絵がいいかなあ、ぐふふ。

生まれうる絵本をいくつも思い浮かべてニヤニヤした。

「ぼくの手」という短編小説を朗読したよ、という報告を郵送しながらそんなことを思った。

2017/12/17

台湾小説

冬休みに台湾に行くことにした。台湾のことはよく知らないので予習をしようと小説を読んでいる。

恩田陸『私と踊って』所収「台北小夜曲」「火星の運河」

解説で恩田陸が書いている。

台北という街は、どこもかしこも懐かしく、歩いていると前世か何かの記憶に飲み込まれそうになる。昨年、台北を再訪した時の体験を基に書いた。

そうか、いいなと思う。楽しみになってきた。

ついでに読んだ「私と踊って」、ピナ・バウシュをモチーフにした短編が、またよかった。

吉田修一『あの空の下で』所収「旅たびたび 台北」「恋恋風塵」

台北の陽明山温泉のことが書いてある。私もできれば温泉に行ってみたいが。

椎名誠『あやしい探検隊台湾ニワトリ島乱入』 いつのまにかシーナ隊長は70歳になっていて驚く。一番最初のアヤタンは30歳だったのに。でもあいかわらずわしら、とか言っていて変わらないなぁと思う。

司馬遼太郎『台湾紀行 街道をゆく四十』 これはゆっくり読もう。安野光雅の挿絵が美しい。20年前の連載。

よしもとばなな『王国 その4』が出ていたらしい。これも読もう。

なぜ、台湾に行くことにしたか。よしもとばななの『王国 その3』の最後のシーンをふと思い出したから。占い、温泉、屋台、いいものをいっぱい持って帰ってきて、いい気分で帰ってくる。主人公はいろいろ問題を抱えていたのだけど、温かくほぐれていく。新しく人生を始める後押しとなる旅。そんなことが私にもあればいいと祈るように出かけようと思う。

 

★アナログハイパーリンクな読書

よしもとばなな『王国』→台湾→恩田陸『私と踊って』、吉田修一『あの空の下で』、司馬遼太郎『台湾紀行 街道をゆく四十』、椎名誠『あやしい探検隊台湾ニワトリ島乱入』

2017/12/10

まだ今日は6時間あるよ

いろいろやらなくちゃと思っていても、起きられない日がある。

「夜廻り猫」で、1ヶ月ぶりの休日なのに21時まで寝ちゃった、とうつむく女性。夜廻り猫の来訪がきっかけになり、今日が終わるまでまだ3時間あるねと思い直すシーンがある。

油断してぼんやりしたり、やるべきことになかなか着手できなくて、日が暮れてくると、私も自分にそう言ってみる。「まだ今日が終わるまで6時間あるよ」と。

あと半分もある小説。今日集中して読みたかったたけど、1ページでいいから読もう。

たまったスクラップ、1枚でいいから貼ろう。

レシートはバサバサのを四角にそろえるだけでいい。

明日のお弁当、はゆで卵だけつくろうか。

そうやって一つ何か進むと気持ちが落ち着いてくる。

☆アナログハイパーリンクな読書
深谷かほる『夜廻り猫』→『夜廻り猫』のクリスマス 〜深谷かほる作品展〜

11月22日(水)〜12月5日(火)
日本橋三越 本館7階 はじまりのカフェ GATE A・B/カフェスペース

http://www.mitsukoshiguide.jp/christmas/item14.html

http://morning.moae.jp/news/4059

こんな展示もいいなあと思った。いつも展示となるとコンセプトがーとかプレゼンテーションが―とか空間が―とか考えるけど、こんなふうにみんなを楽しませる展示もいいなあ。
平蔵と重郎のラテアート。ちいさいじゅーろが見ている。

2017/12/08

孤独のグルメごっこ

他人が何を食っただのということは全くドウデモイイが、『孤独のグルメ』は別だ。私もあれこれ頼んで1人で平らげたくなる。

渋谷に用があったので、「Season6第7話」に登場した、前に行ったら閉まっていた長崎ちゃんぽんの店にリベンジだ。

よしよし、営業しておる。先にハンズに行って、腹を減らしてからだな。

1人で行ったら円卓で相席、まるで五郎さんだ。おっ、例のソースが円卓に乗ってるぞ。酢もいいがソースもいいなあ。餡に酸っぱいウスターソースがぴったりだ。口の中がおくんちだ。よーし本格食いだ。隣の人は茹でた太麺か、あれも美味しそうだ、餃子も頼んでいたのか、むむデキル・・・。

一人で孤独のグルメごっこ。

★アナログハイパーリンクな読書

「孤独のグルメ」

2017/11/26

学校はいいよな

松濤美術館で展示を観る。

公開制作中で、三沢厚彦、舟越桂、小林正人、杉戸洋の各氏が制作する様子を間近で見た。興奮した。船越桂は目つきが独特で作品と合わせてやっぱりね、と思う。まっ赤なニット、すてき! 三沢厚彦はタッカーで木片を留めていく、そうやってたのか! 小林正人は手の甲に絵の具つけて描いていた。お互い友人だという4人で一つの作品を楽しそうに共同制作していた。周りの人々はそれを静かに、興味深げに見学している、学生みたいに。

学校はいいよなと思う。

社会人になったらなかなか会えない人と、間近に接する機会だ。第一線の制作の様子を見ることができる。先生の知り合いも気軽に訪ねてくる。

私は美術系の大学ではなかったけど、文学作家の先生に習った。当時はその貴重さに気をとめなかった。

この間早大でも、院生の皆さんは先生が同じ空間にいることが日常なんだな、と思った。あのねっ、みんな普通にしてるけどこれは本当に稀なことなんだよ、もっとその価値に気づいて!と声を大に言いたかったけど、でも学生ってそういうことかもなとも思う。

先日3331で中村ディレクターにポートフォリオを見ていただいた。この数分に4年かかった。今日、会場で息を詰めて見ている人たちは、この貴重さを知っている人たちだと思った。

寅年生まれだから、虎には特別な思い入れがある。写真を撮ってポストカードを買った。ホワイトタイガー、来年、いいことがありそうだ。

三沢厚彦のドローイングは伸び伸びしてて、私も描くーー!と思う。

船越桂の作品は、釘付けになる。いつまでも目を覗き込んでいたくなる。視線が合うようで合わないようで、私のほうを振り向かせたくなる、恋のように。小学生向けに船越が書いた文章を思う。自分だっていろんな自分がいるし、よく知ってる友だちだっていろいろな顔をしているはず、と。

★アナログハイパーリンクな読書

松濤美術館「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」→『三沢厚彦 アニマルズ』求龍堂 所収の2人の対談が私は好き。

追伸)私も後年、教室の生徒さんにそう思われるように努めようと思うんですよ、一緒の時間を共有したのは実に貴重だったってね。

2017/11/15

WS楽しかったー!!!

直前までメソメソしていましたが、本番はうまくいきました! まだ気持ちが整理できてませんが、ああ、この感じ!と思いました。

今更、これなら多くの人に見ていただきたかったなーと思いました。オイ。

一緒に出演した方々も気合の入った作品ばかりで、見ごたえ聞き応え十分、多和田さんと高瀬さんの指示によって、作品が劇的に変わる瞬間を目撃しました。懇親会も盛り上がり、実に有意義な時間でした。

2017/11/15

結局出さなかった幻の招待状

4年前、新人賞をいただき、立派なギャラリーでの受賞者展を控え私は大変おびえていました。

自分の作ったこの作品はいったい何なのだろう。

受賞者展ではどういう方向に発展させていけばいいのだろう。

オロオロしながらウロウロしていたのです。

現代美術のギャラリーがあのあたりにあるらしいと行ってみたり、

知ってそうな人に手あたり次第メールを送り付けてみたり。

そんなとき、偶然「即興」と書いてあったポスターを見て、電撃が走りました。

公演は明日! 何をおいても行かねばならぬという気持ちになりました。

その二日間で自分がやっているのは即興なのだ、と確信しました。

そして、自作の制作とは別に、公演と WS そのものに惹き込まれ、毎年秋を楽しみに鑑賞しているうちに、

「いつか私もこの舞台に立ちたい、WS に参加したい」と強く思うようになりました。

4年後の今、やっとかないそうです。

でも、肝心の朗読作品がちっともできないのです。

このままじゃせっかく念願の機会なのに、と思うとかえって何もできません。

あなたに無様な作品を見られるぐらいなら、まったくいらしていただきたくはありません。

こっそりやって、あとで、こういうのやったよ、といい風に報告するほうがましかもしれません。

それでも、ご案内申し上げます。

早稲田大学は大隈講堂の斜め向かいの小野梓講堂にて。

小野梓は大隈重信の親友で、ともに開学の祖、建学の母と言われています。

今も二人は隣同士で立っているのかと思うと、ほほえましい気持ちがいたします。

ホワイエは薮野健先生の油絵のギャラリーになっています。そちらもぜひ。

2017/11/13

発表直前に

やっと一つ形になった。

文体を変えてみようと思う。

最後までがんばる。

それにしてもどうして締め切り間際にならないとできないんだろう。

ギリギリアウトだってあるのに。

★アナログハイパーリンクな読書

映画『この世界の片隅で』

この作品も「世界」についてだと思った。

カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』

「お気の毒な坊ちゃん。まず、お父様。それから今度はお母様までが。全世界が自分の目の前で崩れていくような気持ちでしょうな。

そんなセリフにも敏感になる。

『世界をまどわせた地図』2009年に、存在すると思われて思われていた島がないことが証明されたという、現代にもある驚くべき「幻の島」。これも世界。