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芸術鑑賞レッスン いわさきちひろとの出会い「ちひろの技法で絵を描こう」

主宰する絵画教室で、今度いわさきちひろの美術展を観に行くので、その事前レッスンを実施しました。

まず画集でちひろの絵を鑑賞。ちひろはね、書道も習ってたんだよ、それで絵の描き方に書道の方法を持ちこんだんだ。

にじみ効果のあるたらしこみの方法を解説する。

ほら この絵のここのところ見て!この方法を使って描いてるよ。みんなもおんなじようにやってみよう。

きれいなのができた! あまりたくさんの色を使わないのがコツだよ。それと紙を動かしすぎちゃうと混ざって1色になっちゃうよ。

だいたいわかったら、次は女の子の髪の毛を同じ技法で描いてみようか。ちひろは子どもの絵を9000枚以上描いたよ。

 

 


それで私が描いた絵。にじんでいい感じだ。

教室では私も一緒に描いてる。これがお手本っていうんじゃなくて、ただ一緒に描く。髪の毛が乾いたら赤い髪飾りも描くんだーとか言いながら、そんなふうに楽しんでいるのを見せるのも指導だと思って。

次回は、海の絵を描こうかな。

ちひろについて私が明確に自分で選んだと思うのは、『赤い蝋燭と人魚』だ。それと『絵のない絵本』。思い出すだけで胸が締め付けられる。

その後、大人になって読んだ「靴を買ってあげましょうか」と言った話しは、まさに恋に落ちる瞬間、映画に出てきてもいいぐらいいいセリフだなあと思う。たまにつぶやく。ベタな表現だけど、キュンとする。

☆アナログハイパーリンクな読書 いわさきちひろ →『赤い蝋燭と人魚』小川未明 『絵のない絵本』アンデルセン

できあがるものの背景はいろいろからまっている

 昨日書いたのは構築ということかもしれない。ふだんは構築することを考えてるが、制作のときは考えない、ということかもしれない。

 blogはもっと無責任に、伝わらなくてもいいと思って書きたい。自分のために書きたい。知らない人に伝えようと思って大声をあげると疲れるし、本当に言いたいことはささやき声で言うべきかもしれないんだから。

 絵を観ながら即興演奏するWSは、夏に大友さんのWSに参加したからってだけでもない。いくつか契機があった。

 わたしがアニマシオンに興味を持ちはじめたころ、その関係者からレッジョ・エミリアのことを聞いて、その後ワタリウムで展覧会に行って、金属と木を勝手に組み合わせて自分で楽器を作っているのがおもしろそうだなと思ったことがあった。それを使って最後は演奏するんだろうと思う。ただ、やってみたいと思ったけど、いろいろな金属や木を用意するのはむずかしかった。レッジョではたぶん、地元の会社に協力してもらってるんじゃないかと思う。それで、おうちにあるもの、ということにした。

 佐々木幹郎の父は森村泰昌の高校の美術の先生だった。それで、どっちか忘れたけど、佐々木の父だったか、その関係の人だったかが四国でグループで子どもに絵を教えていて、そこで話をしに行ったときにレッスンの様子を見ていたら、自作の楽器で自由にじつに楽しげに思い思いの音を出していてその指導が非常に独創的だった、というのを森村の本で読んだ。

 というようないくつかのことが背景にあって、実施したのが先日のWSだ。

 大友さんのWSはさっそく本になった。わたしは、音を出してみよう、という回に参加した。

 それで、今日また書こうと思ったのは保坂・湯浅『音楽談義』を読んだため。本文が対談で、保坂さんの発言で「エド・マクベインだったと思うんだけど、」とある、その注に「正しくはエド・マクドナルドである。」、そのすぐあとにさらに追い討ちをかけるように「エド・マクドナルドである。」とあるのが笑ってしまったのだ。ひょうひょうとした滑稽な感じ。だからどんどん書いてやろうと思った。

 それでやっと見たデレク・ベイリーは楽しい。これも2人に集中して言われたのでやっと見た。
ttps://www.youtube.com/watch?v=OQDDIwcS1z4&index=7&list=RDow-YPRq-t8A

☆今日のアナログハイパーリンクな読書
大友良英『学校で教えてくれない音楽』・・ ・『子どもたちの100の言葉―イタリア/レッジョ・エミリア市の幼児教育実践記録』→『驚くべき学びの世界―レッジョ・エミリアの幼児教育』・・・「みすず」『山小屋だより』佐々木幹郎→森村泰昌

保坂和志→デレク・ベイリー←大友良英