atelier_recent 最近の制作」カテゴリーアーカイブ

「FACE展2020」フライヤーと招待券が届きました

フライヤーと、表彰式・内覧会招待状と、招待券と、図録の申込書!

立派な展覧会でテンション上がるなあ!

ちゃんと私の名前も載ってるにゃ。


《NOTE》 92x162cm アクリル・インク・ジェッソ・パネル 2019

下記の展覧会に出品いたします。

名称:FACE展2020 損保ジャパン日本興亜美術賞展
会期:2020年2月15日~3月15日  10:00~18:00(入館は17:30まで)月曜日休館
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
観覧料:600円
主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、読売新聞社
https://www.sjnk-museum.org/program/6001.html

展示までのお楽しみ

2月から損保ジャパン日本興亜美術館で展示をする。

これまで、インスタレーションが多く、会期前日まで作品ができなかったから、つまり搬入日に制作していたから、展示直前までピリピリして、ほかにやるべきことは後回しにすることが多かった。

でも今回は平面作品なので、すでに作品は完成し、搬入も終わり、写真撮影は事務局任せ、本当に気を楽に展覧会を迎えることができそうだ。

作品を少し直すなんてことはできないし、あれをやめてこっちにするかなんて選定もしなくていいし、レイアウトも決めなくていいし、キャプションは作ってもらえるし、作品解説を作らなくてもいいし、搬出計画も会期終了日どころか会期後1か月たってから返却される! そう考えると、展示って本当にタイヘンダナア。

今は、図録に載せる作品情報や経歴の校正をしている。そう、図録も作ってもらえる!

この間は内覧会について詳細が送られてきた。内覧会! どんな感じなのかなあ、ワクワク。

のんびり展覧会を待つ、なんと楽しいことでしょう。

そうだ、この間に、WEBサイトを整理したい。

 


《NOTE》 92x162cm アクリル・インク・ジェッソ・パネル 2019

下記の展覧会に出品いたします。

名称:FACE展2020 損保ジャパン日本興亜美術賞展
会期:2020年2月15日~3月15日  10:00~18:00(入館は17:30まで)月曜日休館
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
観覧料:600円
主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、読売新聞社
https://www.sjnk-museum.org/program/6001.html

銅版画始めました

今月から期間限定で銅版画を習い始めた。このあいだ最初の講座だった。

その楽しさを熱のあるうちに書いておきたい。

 

奥のアトリエに案内された瞬間、何ここ―!と思った。とにかく素敵すぎる。

銅版画制作には薬品や大きな機械が必要で、瓶や大工道具がごちゃごちゃとおいてある奥には、錆色のシンクがあって、鋳物工場のような雰囲気だ。

壁には画集と本が並び、上方には額に入った絵と展覧会のポスター、ボードに貼ってある古い展覧会のチケットが色あせている。誰か作家の作品らしきものも無造作に架けてある。作業用の大テーブルには、外国映画のフライヤーが挟まっていて、クッションが重ねられた椅子に座ると、隣りでは昔ながらの石油ストーブの上でヤカンがしゅんしゅんいっている。

ロスコと駒井哲郎のポスター、浜口陽三の画集、コーネルの本がある、石元泰博が亡くなった記事の切り抜きも。モナリサーと歌う洋楽が聞こえる。

初めてなのにずっとここにいたような気になる。ここは外国の山奥の小屋で、外は雪が積もっていてわたしたちはここで一日中こもって作業をしているのだ。銅版画はドイツとか北欧とか寒い地方で発達した芸術なんですよ、今日みたいな日に作業するのはピッタリですという講師のことばを聴きながら、アキ・カウリスマキの映画のフライヤーに励まされ、つるつるとニードルで描いていく。雪でもなんでも降ればいい。

 

年末にうれしいお届け物

年末の最後の最後に、サプライズが届いた。

なんと、紙わざ展の賞状!

作家名も作品タイトルも大きく書いてあって、こんな賞状いただいたの、初めて。

紙わざ展の主催企業は、タント紙を作っている会社だ。

だから、賞状の手触りがイイ!

こだわりのデザインがかっこいい!

しっかりした厚みでエンボス加工が手にここちよい紙を撫でながら、入選作品70点余りにひとつひとつ作ってるかと思うと、手をかけてるなあと思う。

賞状っていいね、

広く社会によい結果をもたらした気持ちになる。

自分一人だけでもいいと思ってなくちゃやってられないよ、というのが美術だけど、

こういうのをもらうと、素直にまた頑張ろうって思う。

やはり社会の発展に寄与したい、誰か他の人の役に立ちたいという気持ちがあるんだろう。大きく言えば、世界に喜びと発見を提供したい。だから展示する。

自分のことを書いてるけど自分をわかってほしくて制作してるわけではない、と強く思う一方で、じゃあなんで見せるんだろうとずっと考えていた。

そんなことを再確認した。

(そして、タイトルって大切だなと今さら思う。ずっとついてまわる)

 

カラフルなタント紙でできたカレンダーもいただいた。

幾何学模様が少しずつ透けて、大好きな駒形克己の仕掛け絵本をめくるように楽しい。

年末の最後に思いがけないギフトが届き、この一年を明るく総括してくれた。気持ちが晴れやかになる。


紙わざ展は全国を巡回します。入選作品1点が出品されます。

名称:紙わざ大賞入賞作品展29 at Pam
会期:2020年1月7日(火)~ 3月31日(火)10:00~17:00 土日祝休み 3月は土曜日も開館
場所:特殊東海製紙Pam
〒411-8750 静岡県駿東郡長泉町本宿501
TEL 055-988-1111
入場無料、見学要予約

転機

フィンランド大使館のツイッターをフォローしていると、舘野泉という音楽家のことが何度も話題に上がる。それで読んだ本、『左手のコンチェルト』。

舘野泉は、くりっとした澄んだ目を持ち女性的な風貌をしていて、どことなく安野光雅に似ている。文体も似ていると思う(安野が鷗外について語るときを思い出す、自分が鷗外を好きなことを、同じ津和野に生まれずに証明したいほどだ、と言ったときの)。平易な日本語でロジカルに展開していく。話し言葉で読みやすいのに、書き言葉として論旨がはっきりしている。小学校の教科書に載りそうな文体。それに、たぶん芸術家だからか、情景が浮かぶような表現。一つのことを丁寧に話している。

舘野は、数年前に脳溢血により半身不随になる。その後、左手だけで演奏するようになるのだが、すぐにそうしたわけではなく、倒れてから1年半後に転機があったという。

この転機のきっかけは、シカゴに音楽留学していた息子のヤンネがつくってくれたのです。(略)その楽譜を見たとき、たぶん、その瞬間から、僕のなかで何かが変わっていったのだと思います。(略)まさに、僕を閉じ込めていた厚い氷が溶けて流れ去って、一瞬にして、世界が開かれたのようでした。倒れてから、すでに一年半ほどたっていました。(『左手のコンチェルト』)

それまで、ラヴェルの左手のための曲があるよと皆から言われても、死んでも弾くもんかと腹を立てていた、その気持ちに変化が訪れたという。このように転機はふいに訪れ、また、時間がかかるものだということがよくわかる。人間は、そんなに簡単には心を変えることはできない、傷ついた心を回復することも時間がかかるものだ。


全体を通して私が感じるのは、はっきりとは書かれていないが、推察するに、彼は3つのレッテルに悩まされてきたのではないか。一つは「北欧のピアノの詩人」、曰く、北欧に住んでいるから音色が美しいのでは。それから、左手でしか演奏できなくて悔しいでしょうね、という決めつけ。さらには左手だけで弾くということが特殊だと見られやすいこと。

左手だけで十分に豊かに音楽を追求できている、だが最近は右手も少しは動く、いつかまたモーツアルトを弾けるかもと思うと楽しみ、と言う(『風のしるし-左手のためのピアノ作品集 CD』)。論理的には矛盾しているように見える。だけど、人間とはこうしたものだと思う。

誤解や曲解に対して、そうではない、と静かに話す口調が、なんとも力強い。その無理のがなさが、やせ我慢でなく、本当のことを話していると信じられる。たぶん、今まで100万回聞かれてうんざりしているはずなのに、グチャグチャ恨みがましく言わないところがスマートだ。

だけど、「死んでも弾くもんか」という表現の中に、穏やかさの後ろには燃えるような誇りがあることを私たちは知る。

「音色が美しい」とも言われましたが、北欧に住んだこととは関係ありません。幼いころから持っていた音なのです。よい演奏家は必ず自分の音を持っていると言われますね。(『左手のコンチェルト』)

 


新作の転機はふいに訪れた。幾重にも波状攻撃のように、訪れた。

私がアクリル絵の具を指で描いたのは、秋にフィンガーペインティングのWSをした経験から。描き心地と自分に合っているという感触を、フィジカルな体験としてつかんだ。

私がシナベニアにジェッソを塗って作品を作ったのは、夏に出展したアートイベントで、パネルにジェッソを塗って描いたすてきなドローイング作品を観たから。それでいいのか、ジェッソなら昔模型作りで使ったことあるな、と思った。すぐに名刺交換して質問した。「これすごくいいね、一発勝負なの?」と聞くと、まず下書きを描いてジェッソを塗った上からなぞっている、ジェッソが透けるから、と彼女は言っていた。その言葉が心の奥底に沈殿して、秋に、制作するときにふと浮かび上がってきた。透ける特性を生かして描いてみたらどうだろう。層のような効果を出せないだろうか。

私がインクで文字を書いたのは、春夏に、和紙にインクで描く作品を描いていたから。

あの子を描いたのは、夏に、シルクスクリーンのWSで、あの子を描いたから。その出来が思いのほかよくて、そうだ、この子をちゃんと作品にしてあげてなかったっけと思った。こんなにかわいいのにもったいないな。以前あるギャラリストに見せた時にいいふうには言われなくて、なんとなくうっちゃっておいたけど、今回、ちゃんと作品にしてあげたいと思った。シルクスクリーンのときは作品とまではいかない軽量級だったけど、作品にしてもいいんじゃないか。

とはいえ、今作で、とも思ってなくて、描く予定はなかったのに最後の最後にえいや!と描いた。

☆アナログハイパーリンクな読書
フィンランド大使館ツイッター→『左手のコンチェルト』(舘野泉)


下記の展覧会に本作を出品いたします。

名称:FACE展2020 損保ジャパン日本興亜美術賞展
会期:2020年2月15日~3月15日  10:00~18:00(入館は17:30まで)月曜日休館
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
観覧料:600円
主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、読売新聞社
https://www.sjnk-museum.org/program/6001.html

あの子の名前、目の色

新作シリーズのあの子の名前をつけようか迷っている。

アトリエに来る人は、自画像ですか、そっくりですね、と言う。

え、ええまあ。と私は答える。

髪形を変えれば誰にでもなるし、この間も友人の髪形で描いてあげたし、と思っていたが、自画像なのかしらん。

奈良美智は、自画像だというあの子に名前はどうやらつけてないようだ。

やはり、わたしは、以前からずっと名前について考えていることに思い当たる。

 

アトリエの玄関に架けた新作。

 

この間、大嘗宮を観にいくのに東京駅から歩いていく途中、三沢厚彦のホワイトタイガーが遠目に見えた。それを見てふと、目を金色にしてもいいなと思った。

紫はどう? あら、いいんじゃない?

これはやりすぎかしらん。いや、いいかしら。

こちらは『あおい目のこねこ』風。

いっそモディリアニにしたら、、、?

これはphotoshopで塗ってみたのだけど、こんな風に頭の中で色塗りをして楽しんでいる。

第29回紙わざ展 紙わざ大賞入賞作品展 無事お開きのおしらせ

第29回紙わざ展 紙わざ大賞入賞作品展は、無事お開きとなりました。

ご来場くださった皆様、ご感想をお寄せ下さった皆様、ありがとうございました。


第29回紙わざ展 紙わざ大賞入賞作品展

会期:2019年11月26日(火)~30日(土)10:00-19:00(最終日は18:00まで)
場所:東京交通会館2Fギャラリー 東京都千代田区有楽町2-10-1
主催:特種東海製紙株式会社
協賛:王子エフテックス株式会社/新生紙パルプ商事株式会社/株式会社竹尾/平和紙業株式会社
入場無料
なお、本展は1年間、全国を巡回する予定です。
https://www.tt-paper.co.jp/pam/kamiwaza/prize/

入選作品一覧
https://www.tt-paper.co.jp/pam/kamiwaza/app/files/uploads/2019/10/7f59dd92f825fe3718b4836c0adedc43.pdf

第29回紙わざ展 出展作品の見どころ

第29回紙わざ展に出展中です。

出展作品《IMAGINARY MAP》の見どころをご紹介します。

作品サイズは90×150cm、薄口の雁皮紙にインクをにじませ染みを作り、その上から別のインクで描いています。

割と大きいサイズで、近くで何が書いてあるか見ようと近寄ると、部分的にしか観ることができません。なので、あっちを観たりこっちを観たり、視線を動かしたり場所を移動して観ると楽しさが増すはずです。

あっちとこっちは、少し似ているけど、少し違う。

あっちではこんなことが起こり、こっちではあんなことがあった。互いに関係があるようでないようで、交流はあるかもしれないけども。歴史上のできごとみたいにね。

そんなふうに観ることになります。

  

続いて全体を観ると、今度は染みの模様が見えます。

湖のようにも砂漠のようにも、半島のようにもリアス式海岸のようにも見えます。

実はこれは、水分の多いインクを筆に含ませて、床に置いた和紙の上から、シャアッと水滴を落として作っています。

ジャクソン・ポロックと同じです。シャッシャッシャアーッとやると、気分がスカッとします。

ただ、ポロックと違うのは、和紙に水分がにじみながら吸収されていく点です。

それで、このような滲み、あるいは紙が燃えた焦げ跡のような模様ができます。

最初は小さな水玉たちです。私は何もしないでただ見ています。そのうち水玉同士勝手にくっついていって、そのまま沁みていき、このような大陸になります。太古の昔、地形が徐々にできあがるようにね。

絵は静止しているのに、動きを感じます。

 

上で書いたのは一例です。

どんなふうに見えるか、ぜひ実際にご覧ください。写真より実物のほうがずっとずっといいです。ほんとです。

 


第29回紙わざ展 紙わざ大賞入賞作品展

会期:2019年11月26日(火)~30日(土)10:00-19:00(最終日は18:00まで)
場所:東京交通会館2Fギャラリー 東京都千代田区有楽町2-10-1
主催:特種東海製紙株式会社
協賛:王子エフテックス株式会社/新生紙パルプ商事株式会社/株式会社竹尾/平和紙業株式会社
入場無料
https://www.tt-paper.co.jp/pam/kamiwaza/prize/

第29回紙わざ展の様子

初日の今日、さっそく行ってきた。

作品を発送したのが2か月前、その後の搬出入は主催企業にお任せなので、実際どういうふうな展示になっているか確かめたいと思い、さっそく見てきた。

私の作品は、、、ドキドキ、、、あ、とてもいい!

展示されるまではなんだかんだと不安があったけど、とってもいい作品だな!と自分で思えた。

安心しました。

いろんな人を誘っちゃったから、心配したんだけど、これなら大丈夫。

雁皮紙はキラキラして、染みもいい感じにじわぁっとにじんで古い地図の感じも出てて、インクで描いた線も自由にのびのび動いていて、アトリエで観るよりもずっとずっとよかった。

制作直後と違って、心理的に離れて観ることができた。

 

他の出展作品もよい作品が多く、結局1時間もじっくり観て(触るのは禁止だった、残念。触覚を誘うような質感の作品や、動くところや裏っ返して観てみたい立体作品もあったけど、デリケートな作品が多いからなぁ、壊したり汚したら大変!)、
タント紙のかわいいポチ袋をお土産にもらって(入り口で誰でももらえる)、
階下の美瑛と北海道のアンテナショップも寄って、会場が入っているビル交通会館そのものも楽しんできた(今度、お友達を案内するから下見!)。

作家が在廊する形式ではありませんが、ぜひいらしてください。

 

部分
雁皮紙の光沢感とシャリ感、染みと線。染みの濃淡がいい感じだ。
線は、読めない古い外国の文字? あるいは暗号? 砂漠をいくキャラバンの足取りのようでもある。たまにぴょーんと伸びていく。

 

くわしい作品解説はこちら

第29回紙わざ展 紙わざ大賞入賞作品展 出展のおしらせ



第29回紙わざ展 紙わざ大賞入賞作品展

会期:2019年11月26日(火)~30日(土)10:00-19:00(最終日は18:00まで)
場所:東京交通会館2Fギャラリー 東京都千代田区有楽町2-10-1
主催:特種東海製紙株式会社
協賛:王子エフテックス株式会社/新生紙パルプ商事株式会社/株式会社竹尾/平和紙業株式会社(50音順)
入場無料
https://www.tt-paper.co.jp/pam/kamiwaza/prize/

FACE展2020 入選! 速報

FACE展2020 入選しました!

うあぁあああ! これはうれしい~~~!!

さっき事務局から連絡がありました。

不安を踏み倒して大きい作品作ってよかったー♪

興奮して眠れん。

詳しくは後日。

暫定として搬入時の様子を公開します。

以下、部分。

《NOTE》92×162cm アクリル絵の具、インク、ジェッソ、木製パネル 2019


下記の展覧会に出展される予定です。

名称:FACE展2020
会期:2020年2月15日~3月15日  10:00~18:00(入館は17:30まで)月曜日休館
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
https://www.sjnk-museum.org/program/6001.html