WORKS

線の可能性-2
線の可能性 Possibility of Lines
2013
木、ボールペン ball-point pen on plywood
790×910×5.5mm

[ステートメント]
ここ数年、毎日、手帳にペンで「ノート」を書いています。
日記ではなくて、思ったことを自由に書くノートです。
思ったことを書きとめていくので、当然文字を書いているわけですが、
そこに最近ぐるぐるした形が出てきました。
書いているとなんだか気持ちがいい。爽快感と高揚感があります。
もっとたくさん書きたい、もっと大きく描きたい、と強く思ったことが、
この作品を作った背景です。

同じ形を反復したり、一筆描きの形が多く登場します。
手を動かしていると、ペンの先からインクが流れるのを見ていると、
書くときの音を聞いていると、気持ちが解放される。
ゆきどまりがなく、どんどん歩いていく時の気持ちと同じです。

文字の部分も、そのとき思い浮かんだことをそのままどんどん書いた。
川の水が流れていくように、線も気持ちも流れていくままを描いた。

ペンの先から形が生まれるのと見ると、
「線にはこれからいろんなことができるんだぞ」とワクワクする。
それでタイトルは、「線の可能性」としました。(2013/10)