作成者別アーカイブ: hinako

2018/05/04

おなかがぐう~

なにがきっかけだったかよく覚えていない、図書館で見て3冊そろっていたからゴト借りられると思ったのか、でも以前は全く興味がなかったのに、ふとそう思ったきっかけがわからないけど、『あらしのよるに』のDVDを持ち帰った。

ベストセラーの上に朗読が俳優と聞いて話題性かといい印象を持っていなかったのだけど、表紙を見たらあれ、あべ弘士の絵じゃないかと急に見かたを変える。好きな作家。

やんす、という語尾になかなか慣れずに、でもこの二人どうなるんだろうと思いながら聞いているうちにだんだんこれもいいじゃないかという気になってきた。

自分のおなかがぐう~となると、そのシーンを思い出す。うまいエサがあればなぁあ。

☆アナログハイパーリンクな読書 『あらしのよるに』テレビ絵本(木村祐一作 あべ弘士絵)→あべ弘士

 

2018/05/04

ペロリペロリ

『早稲田現代文芸研究08 』掲載の多和田葉子『犬婿入り』についての評論の中で、ペロリペロリという音がやけにやらしいものとして頭に残り、『犬婿入り』を読んだ。文庫の表紙は、望月通陽。小説を知ってから改めて見ると、犬のような狐のような鹿のような生き物が女性のおしりを舐めている。

ペロリペロリ。

何度か使った鼻紙でお手洗いでおしりを拭くと気持ちいいわよ、というみつこの言葉に、子どもを塾に通わせる母親が鼻紙なんておかしい、ティッシュと言いなさいというほかない、へんだけどへんだと言えない、なにがへんかわからない、そういう感じがずっと続く。

冒頭の一文にやられる。こういう長い文章、主語がどんどんいれかわっていく文章は、ずっと書きたかった文体。谷崎のような。

そして望月通陽に表紙を頼む、うらやましさ。さて。

☆アナログハイパーリンクな読書 『早稲田現代文芸研究08』→多和田葉子『犬婿入り』→谷崎潤一郎、望月通陽

2018/05/01

やっぱり陶器が好き

わたしはよく自由に生きているように思われる。好きなことを好きなようにやって生きている、と。でも決してそうではない。やるべきこと、求められたことを期待に応えるべくやってきただけだ。何が好きか自分でわからない。今頃になって、好きなもの探しをしている。

GWに名古屋のノリタケの森に行った。

わたしは陶器が好きだってことがわかった!

夢中で観ていた

ノリタケミュージアムにて「同化した私」妹に「お皿みたいな服着てるね」と言われた写真。どこかに私がいるんですがお分かりでしょうか。

そしてやっぱり歴史が好きだってこともわかった!

咸臨丸、明治維新、日清日露戦争、WW1、そうした事実と絡めたノリタケの歴史に魅了された。

ブロードウェイにあるmorimura brothers(ノリタケの前身)の店舗移転のお知らせ。お皿やポットたちを擬人化して引っ越しする様子を描いた素敵なポスター。大八車に載った箱に屋号がついてる。お宝を持ち帰る桃太郎のような、お雛様のお道具のような、大名行列のようなワンシーン。当時、morimuraは日本の雑貨を売る商社だった。広告もとてもセンスがあると思う。

絵付けもした。記念すべき第1作になるかもしれないじゃない!

午後にはノリタケ製品を使用したアフタヌーンティー。そうだったわたしはイギリスも好きだった。

緑の森とれんがの工場。なんだか外国に来たような気分。何かを好きだと思う気持ちが湧き上がってくる。

オールドノリタケでは、1920年代のアール・デコのデザインに惹かれる。ジョルジュ・バルビエの展覧会に行き陶然としたことを思い出した。

「デコレディ」シリーズのマグカップを買って帰った。

おまけ

母にヨシノのマグカップを買ったらものすごく喜んでいた。実家には両親の結婚祝いに仲人さんからいただいたというノリタケのディナーセットがあり、あれをいつも見ていたから今も好きなのかなあと思う。

2018/04/23

ぼくの手が本になったよ!!!

ぼくの手が本になったよ!!!

大学の紀要に載ったんだ!!!

立派な本で、立派な人たちの作品と並んでとっても嬉しい!!!

早稲田現代文芸研究08 (2018年3月15日発行)

編集発行 早稲田文芸・ジャーナリズム学会

「第八回多和田葉子&高瀬アキワークショップ報告」(松永美穂教授 著)中、WS参加者の作品として掲載された。

なお、学術雑誌のため市販はされていません。

青山南! 多和田葉子! 伊藤比呂美!わあああああぁあ!!!

原稿は

「ぼくの手」原稿

wsについては

早稲田大学でのWS作品の今後

2018/04/20

コンフォタブル

新しく始めたりこれまでの方法を変えるのは大変だよ。でも、今がコンフォタブルじゃないと思うなら、思い切ったほうがいいだろうね。

ふとそう思う。

モノはほっといても劣化していく。壁のペンキは剥げるし、服は黄ばんだりほつれたり、靴は薄汚れて、配送されたまま解いてない荷物、ポストには郵便。

現状維持もままならない。

本が増えてあふれかえっていても捨てられないと思う。どんどん増えて増えるだけじゃなくてごちゃごちゃしてストレスを与える。でも私はこういうことを解決しようと思わずしょうがないと受け入れてきた。見ないふりをしたりないことにしたり、いやだなと思いながらその場が収まればまあいいか、それほど大きなことではないと思っていた。片付けなきゃっていつも思ってた。でもめんどくさがりやだからな私は、こうなるのもしょうがないとつぶやいて。

違う、本棚を買ったらいいんだ。

本棚が足りないからこうなる。すぐに置ける場所、並べやすい場所を作ったらいい。片付けが苦手とか本人の資質のせいにするべきではない問題だった。

こんな簡単なことに気づいた。

少しのストレスが徐々に大きく自分を侵食していく。なら、押しつぶされる前に、変えてみよう。引っ越しほど大変なことはできないけど、小さいことならできそう。

コンフォタブル。何が自分にコンフォタブルで何がコンフォタブルじゃないか。そういう視点を持ったことがなかったから簡単じゃないけど、やっていこうと思う。

まず、無印で棚を買ったよ!

2018/04/17

ジャングルで一番強いトラじゃわい

もうだめだーー!と泣き言を言ったら妹に励まされた、「傷つかないから、大丈夫だよ。だって、比奈ちゃんは「ジャングル中で一番強いトラじゃわい」でしょ(^_^)」

そうだった!!!

妹はいつもユーモアがある。

これは「日本で一番あまーい」虎屋の虎。

寅年生まれの私がトラで妹はリュウ、タイガーアンドドラゴン。

☆アナログハイパーリンクな読書「ちびくろサンボ」

2018/04/11

私がおもしろいと思うこと

葉山の美術館に行った日、とても風が強かった。波も高くて、一緒に行った友人がマックスを10とすると今日は8、と言ってたから、相当だと思う。

10だとねえ、北斎の神奈川沖浪裏ぐらいになるよ、と彼女は言う。

えーーー!そんなに?波がひっくり返っちゃうぐらい? ワハ!

私はこういう表現がおもしろいと思う。

美術館は海沿いに立っていて、富士山が正面に見えて、白波が立っていたから、写真撮っておけばよかったと思ったけど、私はあまり写真を撮る習慣がないので、写真が見せられないのが残念。ちゃんと撮る人は、いつの間にか撮ってるもんな!リアル富嶽三十六景だったのに。

この間もおもしろい!と思ったことを相手に言ったら、そんなに面白い?普通のこと言っただけとキョトンと言われた。面白いのになあ。

イサムノグチの《こけし》とそれにそっくりな風船みたいに飛ばされそうな私

2018/04/09

源氏物語講義と着物

ここ1年、源氏物語の講義に出席している。

今日は花見とお茶会も兼ね鎌倉で講義。花の刺繍の半襟をつけると、桜は散ってもめでたい気分に。

先生と若宮大路にて。

鎌倉塾が楽しみで、先生には晴れたら着物で行きますと浮かれた予告をしてしまい、長襦袢を出して見たら襟に汗染み発見、慌てて半襟をアマゾンで買って、youtube見ながらチクチク縫った夜なべのことは内緒だ。着物ぐらいさらりと着られますと澄ました顔をしたい。

前夜に一回練習しとこうと思ったが思うようにお太鼓が結べず半べそをかいていたら、家人に「でも昔できてたじゃない?!」と言われる。そうだけど! ベソかき練習の甲斐あって当日はストレートでキマった。

こうやってなんでもできるようになれるんだと小さな自信を重ねる。

実際着物はいいよ、晴れがましい気持ちになる。町で見知らぬ人に「あら お着物いいですね」と声をかけられ、「ええお花見に」なんて振り向きざまに婉然と微笑む、瞬間細雪の登場人物になる。

講義の後、煎茶会も。漱石の「草枕」に登場する茶道で、おちょこサイズのお茶碗に数滴、だしのようなお醤油みたいな味で驚いた。

先生への寄せ書きの台紙にドローイングを描くのを依頼された。とても嬉しい。

2018/04/08

ブルーノ・ムナーリ展へ

友人のキュレータに誘われて鎌倉県立近代美術館葉山館でブルーノ・ムナーリ展のオープニングへ。

えーー!私がブルーノ・ムナーリ好きだって言ったことあったっけ? なんでわかったの?

あなたの線を見れば好きそうかなとわかるよ。

自分も作品作っててwsもやって、子どもの本も書いて、私の憧れの人。お誘い嬉しい、ぜひ行きたい!

そう言って急に当日出かけた。

ちょうど絵画教室で「太陽をかこう」のレッスンを実施したばかりだったし、「木をかこう」の原画を見て興奮した。スプーンを曲げた作品と「サラダのバラ」は教室でもやってみたいレッスン。

こういうのいいなあとかいいなあと思っていたなあと感じる経験は、見失いそうな自分の輪郭をなぞることになる。また、知らない人に自己紹介すると、自分はどういう人間だったかを思い出す。

葉山館は海に面して立地している。風が強くて、波が高くて、でも富士山が正面にバッチリ見えた。

この方がブルーノ・ムナーリのご子息。オープニングパーティでの挨拶。

2018/04/02

最初の作品はとにかく作ることが大事

初めて制作する形の作品。最初から大傑作を、完全なものを作ろうとすると一歩も進めない。

とにかく作りきること、完成させることを最優先にした。

最初のアンパンマンは泣きそうな顔だったし、最初のドラえもんは無表情、最初のちびまる子ちゃんはシニカルだった。

でも、作者たちがたくさん描くことで、どんどんかわいく磨かれていった。だから、私も最初の作品の出来はそれほどでなくとも、まずは作って次も作っていこう。

そのぎこちなさの中に、その後の大いなる展開の萌芽があるはずだから。

週末、そう何度も自分に言い聞かせて制作した。とにかく作った。できた。できてよかった、とまずは思った。

この作品は、今までの作品と大いに異なる点がある。ここはだめだ、ここはいい、もっとこうで、これじゃない、とはっきり自分でわかる。ディテールも、構成も、自分がよくわかる。ディテールを直すと、すごくよくなったのがわかる。それがうれしい。もっとよい作品になればもっといいけど、というのもわかって少し不満を感じる、それもまたうれしい。私がこれまで吸収してきたものたちを総動員して作っている。