作成者別アーカイブ: hinako

2017/08/22

急に忙しくなってきたぞ

川口アトリアの展示の準備をしている間に、あ、これやろうと急に思い立った別件が出てきて下調べしていたら、昨年春に滞在制作していた札幌のレジデンス施設からビデオレター募集の案内が届いた。わあやりたーい!え 締め切りがアトリアと重なってる!  

急に忙しくなってきたぞ。

ここが頑張りどころだなと思う。

すごいものを作ってやろうと意気込むと、相手が大きすぎてとても太刀打ちできないと意気消沈してかえって何も進まない。

まずは一歩、次に一歩、と進んでいこうと思う。

頭だけで考えていると進まない。モノを並べてみたり図を書いてみたりすると、これはよくないとかこれでいこうとかわかる。あれがほしいなと次の方向もわかってくる。

息を吸ってごはんを食べて足を前に動かしていこうと思う。

2017/08/20

決めることは難しい

決めることは難しい。

展示する作品を決めること。

作品の数やサイズを決めること。

配置する場所を決めること。

展示するスペースによって決められる部分もある。

搬出入の期間や方法によって決められる部分もある。

費用で決められる部分もある。

それでも、多くは自分で全部決めなければならない。決めることのほうが多いと思う。

なぜこれであってあれでないか。

なぜ1つでなく3つか。

なぜこの色なのか。

なぜこう配置するのか。

いつ在廊するか、なぜ在廊するか。

告知はどうするか、方法、時期、対象。

それ以外にも決めることがたくさんある。

決めることは難しい。

たまにもうやになってしまう。

誰か決めてくれよと思う。

そうだ、決めるには基準がなくてはならない。フィーリングではだめだ。好き嫌いいい悪いでもない。基準、それは展示の目的、制作意図。じゃあそれをまず決めなければ。

わああ、 また決めることが増えてしまった!!
少しお茶でも飲んで深呼吸してみよう。

展示に限らず生きていると決めること選ぶことだらけだと日々思う。その都度疲弊する。

2017/08/12

文章が上手い人の作品は観に行きたくなる

先日、『メアリと魔法の花』のプロデューサーとシナリオライターのトークセッションに行った。

日米のアニメーションキャラクターの造形の特徴を聞き、自作と関係がありそうだと思った。今自分は自己認識をテーマに自画像を描いているので、顔をどう描くかという話に興味が惹かれた。ポスターの少女の顔をじっと見た。

目が大きく鼻ぺちゃ、こういう顔は従来アメリカの主人公にはいなかった、目が小さく鼻が高い八頭身が美人とされていたが、とのこと。

(追記  ディズニーキャラクターを実写風に描いた作品を見ると、「アナと雪の女王」より前は実写に近い顔の造形になってることがよくわかる。

http://jirkavinse.com/  フィンランドの作家のサイト  )

フライヤーに米林監督のメッセージが載っている。

ーーーーー

(本作は *注原口)20世紀の魔法がもはや通じない世界で生きる僕たち自身の物語だと思っています。

ーーーーー

強い思いのある嘘のない文章を読むと、劇場に観に行こうと思う。

文章は過不足なく本当のことがあらわれる。こういう文章を書く人の作品ならきっと、と思う。

2017/08/06

花火と亡くなった人

家のそばの川の土手で見る地元の花火大会。1人だとかえって寂しい気持ちになる。花火があんなに好きだったのに、昔のことばかり思い出されて、目の前に上がる花火に集中できなかった。

子どもの頃、いとこ一家とうちの家族で地元のお祭りに行った時

父と途中ではぐれて、

「きっとパパは1人で楽しんでるよ」なんて言って

みんなだけで広い会場を駆け回ってたことがあったけど、

後で聞いたらオレンジジュース飲んだって言ってた。

確かに父は集団行動、特に子どもと遊んであげるタイプではない昔風の父親だったけど、

ひとりでお祭り回って楽しいわけないし、

糖尿病で歩くのが辛かったことに対して

自分がまったく理解がなかったことを

思い出して

パパにごめんねと言いたくなる。

でももう言えないから泣きながら花火を見た。

今なら

ビールと枝豆でも一緒に食べながら

のんびり隣りに座って見てるのにと思う。

そういえばおじいちゃまとおばあちゃまとも一緒に見た記憶がない。見せてあげたかったなあ。子どもだったからそういうことはわからなかった。

その頃はマンションもなくて土手も整備されていなかったから、こんな風に見たりはできなかっただけなのかなあ。

場所取りなんかしなくても家の前に椅子を持ち出して目の前に大きな花火が上がる、こんないい立地に住んでいたのだから、みんな呼んで見たかったなあと惜しく思う。

お盆だからそう思うんだろうか。父や祖父母と同じ歳になったから思うんだろうか。

もう一緒には見られない人たち。

帰ったらお酒とお水をお供えしよう。

☆アナログハイパーリンクな読書

向田邦子『父の詫び状』

2017/07/30

プラン提出と今後の予定

締め切りの今日、アトリア事務局にプランを出した。平面作品とWSと現地制作を展示するプランにした。お盆はこれに費やす予定。もちろん審査通過が第一の目的だが、公開プレゼンテーション展示を一つの機会ととらえ、観に来る関係者に100%の自分が伝わるようなプレゼンテーションにしたいと思う。それには自分の意図を練り上げねばならない。

5月から進めていた制作はひとまず置こうか、少しでもいいから同時進行しようか迷っている。

しかも別件で11月の予定も入った。4年前からやりたかったことだ。声がかかってとても嬉しい。まだ実感がないが、全力でやりたい。5月からの制作と多少関係がある。どうするか。

一方、9月に、2012年のフランス研修でお世話になったマッシー市立図書館の司書さんが来日する。相談したいことがあったので、その準備をしようと思っていたけど、そっちはとても無理だなと思う。

見極めて8月、9月の予定を立てねば。

WS展示をアトリエで仮に配置してみたところ。

 


第7回 新鋭作家展 二次審査
スタジオでは一次審査の通過者(入選者)による二次審査の作品を公開します。未来を担うアーティストたちの作品プレゼンテーションをどうぞご覧ください。(審査過程は公開されません)

展覧会期:2017年9月9日(火)~24日(日) 月曜日休館 (18日は開館、19日は休館)

開館時間:10:00~18:00 土曜は~20:00
観覧料:無料
主催:川口市教育委員会
企画:川口市立アートギャラリー・アトリア
場所:川口市立アートギャラリー・アトリア
〒332-0033 埼玉県川口市並木元町1-76 TEL:048-253-0222 川口駅東口 徒歩8分
参加作家:一次審査通過者(入選者)
河村るみ/原口比奈子/村山加奈恵/力石咲/津田隆志/ユアサエボシ/飯沢康輔/小宮太郎/うしお/スクリプカリウ落合安奈(受付順)

http://www.atlia.jp/exhibition/#ex20170909

 

2017/07/23

展示台

展示台はどうするか。

持ち込むか借りるか。

まずは現物を見ることだと、さっそくギャラリーに行き展示台を見せてもらった。

その夕、観に行ったある作家の個展では、展示台ごと作成したとのこと。ふうむと思って観る。

展示台も展示のうちだものなと思う。

もちろんその展示は、展示ごとすべて作品だったせいもあるけれど。

この辺りがいつも私の甘いところ。ひっくるめて展示と受け止められるわけだから、全て意味があると受け止められるわけだから、ちゃんと考えねばならない。検討事項。

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第7回 新鋭作家展 二次審査
スタジオでは一次審査の通過者(入選者)による二次審査の作品を公開します。未来を担うアーティストたちの作品プレゼンテーションをどうぞご覧ください。(審査過程は公開されません)

展覧会期:2017年9月9日(火)~24日(日) 月曜日休館 (18日は開館、19日は休館)

開館時間:10:00~18:00 土曜は~20:00
観覧料:無料
主催:川口市教育委員会
企画:川口市立アートギャラリー・アトリア
場所:川口市立アートギャラリー・アトリア
〒332-0033 埼玉県川口市並木元町1-76 TEL:048-253-0222 川口駅東口 徒歩8分
参加作家:一次審査通過者(入選者)
河村るみ/原口比奈子/村山加奈恵/力石咲/津田隆志/ユアサエボシ/飯沢康輔/小宮太郎/うしお/スクリプカリウ落合安奈(受付順)

http://www.atlia.jp/exhibition/#ex20170909

2017/07/23

読む力が失われたのではという不安になったのは

自分は本を読む力が失われたのではないかと不安になったのは、表紙の絵とタイトルが気に入った外国の翻訳本をふと手にとって、その国の代表的な作家で、ということだったので、その国に作家は読んだことがなかったし、初めてその国の文化に触れるにもいいだろうと思って、最初面白そうだと思ったのに数ページ読んで、続かなくなって、でも自分が疲れているせいだ、電車でなんか良質な読書などできない、静かな時間を確保しようそうすれば、と思っていたのに、その数十分が我慢できなくて、いよいよ自分は読書という継続的に集中する行為ができなくなったついに自分もスマホ病に、と陰鬱な気持ちになっていた。

山田太一『夕暮れの時間に』も立ち読みした箇所が沢村貞子の手料理で、その時はああなんていいんだろうと思ったのに、続けて読めない。いよいよ自分も極まったと思った。

今読んでみて思う、スラスラ読まずにじっくり一話読んでまた置いてまた別のページを開いて読んで、そういう本だと。色々な雑誌に掲載された短編を合わせたのなら、掲載された時のように、そういうふうに読んだらいいんじゃないか、凝縮されたものとして。

そう思って読んだら、ああいいなあとじんわりと文章が染み渡っていくのを感じた。人物や作品が浮かび上がってくる。

小津作品で瑕瑾と思っていた台詞がある、と書いてある。かきん? かきんってなんだ。文脈でわかるかと思って読んでついに最後までいって最後にまた出てきたかきん。調べた。こういう言葉を、尊敬する作品に使う姿勢がまた。作品が無関係に存在するものではなく、筆者と作品とのやり取りとして書かれている。

この作品は私も好きな本だ、こんな風に書いてる、これもそうだ、この作家の本は好きだこっちも読もう、この映画は観てみたい、でも入手が難しい、そんなことを思う。

イギリスのナショナルギャラリーの守衛のジョーク、楽しくなる。ケ・ブランリー、行けばよかったなと思う。
☆アナログハイパーリンクな読書

山田太一『月日の残像』→山田太一『夕暮れの時間に』

2017/07/22

私にはまだ本を読む力が残っていた

このところ全然本が読めなくて、もうどうしようと思っていたが、今日読めた。嬉しかった。私にはまだ本を読む力が残っていることが確認されて。

山下澄人『しんせかい』題字は倉本聰


てっきり山下本人がヤッと書いたのかと思ったが、塾を舞台にした小説のタイトルを【先生】に書いてもらったのか、沢木耕太郎が宮脇愛子の作品を表紙に使っていたことも合わせて、作家は幸せだなと思った。

山下澄人の作品にはなんてことなく死ぬ話が出てくる。私はその感じがわかる。ふとしたことの隣りにあることを。それと記憶が前後する感じも皮膚感覚としてある。

ト書きも読んじゃうような人が、他の役のセリフも読んじゃう人が、演劇をやっていたのなら私も自分から撤退しようとしなくともいいのじゃないかと思った。そこのシーンは先生の代表作を知らなかったところよりも笑ってしまう。ふふふ。きっと先輩は顎がはずれそうになったのじゃないか。
アナログハイパーリンクな読書

芥川賞ニュース→山下澄人『しんせかい』

2017/07/22

WSの試験的実施

今年9月の川口アトリアの展示のために、試験的に小学生向けWSを実施した。

思った以上にうまく進行でき、目的や意図も伝わり、小学生からの意見もいいものが得られた。実際にできたものが何かではなく、プロセスに面白さを感じてくれていた。いけそうだという感触を持つ。気分がいい。

みんなは慣れてるから意見言ったりできるけど、慣れてないと難しいかな、今度知らない子にもやってみようと思ってるんだけど、意見はいいか作るだけで、と言ってみる。

「いや! そうやっていろいろ言うのが面白いんだよ!」強く答えが返ってくる。

一つ作って、次はもっとここを工夫して、こういうタイプのも思いついたからやってみて、これがいいなと思ったからこう作った!!

そういうプロセス、制作そのものが面白い、というのがWSという形態の芸術活動なんだよ、と私は言う。作る喜び、発見していく喜びだよ、と。

とはいえもちろんでき上がった成果物も面白いとみんな言っていた。これはいけそうじゃないか?!

WS「鏡に自分の顔を描こう」鏡の中に誰かがいて、逆に見られるとどんな気持ち?


名称:第7回 新鋭作家展 二次審査
スタジオでは一次審査の通過者(入選者)による二次審査の作品を公開します。未来を担うアーティストたちの作品プレゼンテーションをどうぞご覧ください。(審査過程は公開されません)

展覧会期:2017年9月9日(火)~24日(日) 月曜日休館 (18日は開館、19日は休館)開館時間:10:00~18:00 土曜は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)月曜休館
観覧料無料
主催:川口市教育委員会
企画:川口市立アートギャラリー・アトリア
場所:川口市立アートギャラリー・アトリア JR京浜東北線川口駅東口 徒歩8分
〒332-0033 埼玉県川口市並木元町1-76 TEL:048-253-0222
参加作家:一次審査通過者(入選者)
河村るみ/原口比奈子/村山加奈恵/力石咲/津田隆志/ユアサエボシ/飯沢康輔/小宮太郎/うしお/スクリプカリウ落合安奈(受付順)

川口アトリア http://www.atlia.jp/exhibition/#ex20170909 より抜粋

2017/07/19

蜘蛛と蛇とドラゴン

『ロード・オブ・ザリング』や『ハリー・ポッター』を観ていると、蛇や大蜘蛛やドラゴンがとんでもない悪役で出ていて、このような民話を下敷きにした作品でそうなっているのは、西欧の文化で蛇や蜘蛛や龍は悪者のシンボルなんだなと思った。

私の感覚だと、違う。家に出る蜘蛛は殺さずにそうっと手で包み持って、外へ逃がしてやれと子どもの頃に習った。蜘蛛の糸はお釈迦様が下ろしてやるものでもある。

蛇はたしかに怖いけど、白い蛇は神様のお使いで、古い家は主が守っている。

もちろん龍は恩寵の印。

この間「夢の家」で一緒になったオーストラリアの女性は、部屋に蜘蛛が出たと言って、冗談で非常ベルを鳴らしてもいいかと言っていた。蜘蛛と言っても毒があるわけでもないしと私は笑っていたが、西欧文化の文脈では恐ろしいものかもしれないと思った。

また、セルビアの男性と「夢の家」に泊まった話をしたついでに夢の話をした。彼は悪夢で蛇に噛まれたと言っていた。彼は蛇のことをshe と言っていた。蜘蛛は?と聞くと、やはりsheだと。蛇にそそのかされてリンゴを食べるイブをふと思い出した。

翻って、我々が受け入れやすい民話は何か考える。浦島、桃太郎、かぐや姫、そういうものだと思う。
「夢の家」→『ロード・オブ・ザリング』『ハリー・ポッター』