家人との保坂的会話 猫ヌキ

保坂和志の『未明の闘争』を読んでいるときに家人と話をすると、なんでもないことがなぜか保坂的なふしぎな会話に聞こえる。これで猫がいれば完璧だ。

言葉で書くとそうでもないんだろうけど、ためしに書いてみるか。

「また今日も湯船につかろうと思って」「それなら、私もそうするよ」「もう水抜いちゃったよ」「え」「今朝、明け方」「ああ、今日、もうお風呂に入ったよ、という話?」「うん」「なんだ。もう終わった話か。夜中起きてるときに限って、ごはん炊いてちゃんと食事したり、お風呂にゆっくりつかったりして充実した生活してるよね、私なんか、夜中にお風呂入るのは、もうギリギリになってすっきりさせようと思ってやっとの思いでシャワーを浴びるのにさ」

うん、わかったぞ。やっぱり難しいんだ、書くのは。

☆今日のアナログハイパーリンクな読書
保坂和志『未明の闘争』→深沢七郎『言わなければよかったのに日記』←秋山祐徳太子『ブリキ男』