銅版画は、ドライポイント作品を額装した。自分で気に入った作品ができたので。
これから、サインを入れる予定。
先回は、ビュラン。
ビュランらしい線が出るといいなと思い、髪の毛の部分を彫る作品にした。
これは下絵。
知人に試し刷りを見せたら、額装してほしいと予約が入った、しかも2人から!
まだ作品は完成していないし、習いたてだからと言ったが、楽しみにしている、とのこと。かえってプレッシャーがかかったが、うれしいので、どうしても今日のうちに書いておきたかった。励ましという意味合いだと思うが、それでも。
銅板をノミで彫ると、金属なのにスルスルとカンナくずのような金属くずができる。その柔らかさに感動すると、「銅は柔らかくてとてもチャーミングな素材なんですよ、女性のようにね。片や鉄は男性ですね、硬いけど脆い」と先生は銅版画作家らしい発言をなさる。
むずかしいと毛嫌いされやすいけどビュランはいいんですよ、慣れればデッサンのようにできます、という。お手本をみせてもらうと、すいすいと自在に動かしていく。じゃあ私も、とはならずあらぬ方向へ行ってしまう。むずかしい、けど、頑張る。
ビュランとはノミのこと。技法は、エングレービングとも道具のビュランとも呼ばれる。銅板の下にプッサンという名の皮のクッションを置き、片手で回しながら彫る。ビュランは、まっすぐしか彫れないから。プッサンはかわいい響き、フランス語。