銅版画 メゾチント

銅版画クラスでは、メゾチントの演習。2回目は刷り。

エッチングよりも印刷が難しいと言われた通り、とても難しかった。メゾチントの特徴である黒を出すことと、描画した線を明瞭に出すことは矛盾した関係にあるから。インクを拭きすぎると線が出るが黒色は薄くなり、黒色を出そうとすると線が鈍くなる。ドライポイントでは刷りがうまくなったと思ったが、メゾチントはまた別の技術を要するようだ。

版を熱くしてインクをしっかりと詰め、版を冷やして余分なインクを拭きとり、綿棒で線の部分を拭きとる。紙を十分に水に浸して柔らかくする。うまく印刷するコツを教わるも、そもそも、目立てをする段階でしっかり目立てすることが大事だと思う。工程が進むと修正できない点も製造業や化学実験に似ている。

それにしても、コロナ流行で図書館が休館したのが痛い。当初は入館が制限されるも貸し出し書籍の受け取りはできたのに、3月からは受け取りもできなくなった。長谷川潔の画集は重いから借りずに館内で見ようと借りていなかったのが、このタイミングで見られなくなった。やれやれ。なぜ人が集中するとも思えない受け取りまで停止するのか。ちなみに先日行った役所は通常営業だった。

それはそれとして、自分が実際に刷ってみて、長谷川潔の上手さが一層認識されたのだった。黒いところも真っ黒で、グレーの部分も美しく・・・。

が、私としては、自作はまあまあの出来で、いや、もっといえば、初めての作品としてはわりといいと思えた。メゾチントでは白い面を出すといいのだなと思い、久しぶりにこんな抽象画を描いたのもよかった。

 

インクを詰めたところ

 

次回は、ビュラン。モーリッツの画集を見せてもらった。モチーフはショーン・タンやメビウスを思わせたが、ビュランで彫られていると知るとまた違った目で観ることができる。一方自分はどんな下絵にするか。

 

☆アナログハイパーリンクな読書

銅版画クラス→『Mohlitz – Gravures et Dessins 1963-1982』https://www.amazon.com/Mohlitz-Gravures-Dessins-1963-1982/dp/2903792046