2019/04/03

ヤービごっこ

『岸辺のヤービ』本の題名と表紙の絵を見て、ページをぱらぱらとめくって、勝手にこんな話かなと想像をめぐらす、ごっこ遊びのように。

たぶん、ヤービというのは、この主人公の名前だろう、葉っぱがかなり大きく描かれている、おそらくかなり小さい動物だ。岸辺というからには、海か川沿いに住んでいると思われる。それで、このヤービは肩掛け鞄を持っている。きっと、この子の冒険の話だろう、バッグにはお弁当とたぶんナイフなんかが入っているのだと思う。冒険にでかけて、ゆくさきざきで他者と会って、自分が何者かわかる旅。

ちらりとページをめくると、パパヤービとママヤービというのが見えた。家族で暮している、あるいは一族で暮しているのかもしれない、ムーミンみたいに。パパとママと離れて、迷子になって、でも最後には家に帰りつくのかな、お前、がーがーがーって鳴いてごらんとか言われて。

大きい人が出てくるようだ。そうか、佐藤さとるのコロボックルのせいたかさんのような人が出てくるのかもしれない、アリエッティのように見られてはならないのかも。それともピーターラビットのように、人間とは仲良くはならないのかしら。

 

読んでいく。

あ、やっぱりムーミンパパのように本を書いているし、ママは実はお転婆だ。このスーツはほしいなあ、詩人が出てくる、あこがれの存在だ、そう思っているうちに、だんだん梨木香歩の独自の世界に入り込んでいく。自分が自分であること、どうやってわれわれは生きのびていくか、何を食べ何を仕事とするか。子どもができることとおとなができること、やるべきこと。

全体に、イギリスの児童文学に雰囲気が似ている。「たのしい川べ」とか。草木や動物に魂が宿るとするアニミズムがある。私たちがイギリスのお話に惹かれるのは、共通して感じる文化があるからかもしれない。

追記) 川に散歩に行った。まっ白な鷺がいて嬉しい。緑が萌え出て春だなーと思う。

☆アナログハイパーリンクな読書

梨木香歩『岸辺のヤービ』

https://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/yabi/