2017/11/26

学校はいいよな

松濤美術館で展示を観る。

公開制作中で、三沢厚彦、舟越桂、小林正人、杉戸洋の各氏が制作する様子を間近で見た。興奮した。船越桂は目つきが独特で作品と合わせてやっぱりね、と思う。まっ赤なニット、すてき! 三沢厚彦はタッカーで木片を留めていく、そうやってたのか! 小林正人は手の甲に絵の具つけて描いていた。お互い友人だという4人で一つの作品を楽しそうに共同制作していた。周りの人々はそれを静かに、興味深げに見学している、学生みたいに。

学校はいいよなと思う。

社会人になったらなかなか会えない人と、間近に接する機会だ。第一線の制作の様子を見ることができる。先生の知り合いも気軽に訪ねてくる。

私は美術系の大学ではなかったけど、文学作家の先生に習った。当時はその貴重さに気をとめなかった。

この間早大でも、院生の皆さんは先生が同じ空間にいることが日常なんだな、と思った。あのねっ、みんな普通にしてるけどこれは本当に稀なことなんだよ、もっとその価値に気づいて!と声を大に言いたかったけど、でも学生ってそういうことかもなとも思う。

先日3331で中村ディレクターにポートフォリオを見ていただいた。この数分に4年かかった。今日、会場で息を詰めて見ている人たちは、この貴重さを知っている人たちだと思った。

寅年生まれだから、虎には特別な思い入れがある。写真を撮ってポストカードを買った。ホワイトタイガー、来年、いいことがありそうだ。

三沢厚彦のドローイングは伸び伸びしてて、私も描くーー!と思う。

船越桂の作品は、釘付けになる。いつまでも目を覗き込んでいたくなる。視線が合うようで合わないようで、私のほうを振り向かせたくなる、恋のように。小学生向けに船越が書いた文章を思う。自分だっていろんな自分がいるし、よく知ってる友だちだっていろいろな顔をしているはず、と。

★アナログハイパーリンクな読書

松濤美術館「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」→『三沢厚彦 アニマルズ』求龍堂 所収の2人の対談が私は好き。

追伸)私も後年、教室の生徒さんにそう思われるように努めようと思うんですよ、一緒の時間を共有したのは実に貴重だったってね。