2017/07/19

蜘蛛と蛇とドラゴン

『ロード・オブ・ザリング』や『ハリー・ポッター』を観ていると、蛇や大蜘蛛やドラゴンがとんでもない悪役で出ていて、このような民話を下敷きにした作品でそうなっているのは、西欧の文化で蛇や蜘蛛や龍は悪者のシンボルなんだなと思った。

私の感覚だと、違う。家に出る蜘蛛は殺さずにそうっと手で包み持って、外へ逃がしてやれと子どもの頃に習った。蜘蛛の糸はお釈迦様が下ろしてやるものでもある。

蛇はたしかに怖いけど、白い蛇は神様のお使いで、古い家は主が守っている。

もちろん龍は恩寵の印。

この間「夢の家」で一緒になったオーストラリアの女性は、部屋に蜘蛛が出たと言って、冗談で非常ベルを鳴らしてもいいかと言っていた。蜘蛛と言っても毒があるわけでもないしと私は笑っていたが、西欧文化の文脈では恐ろしいものかもしれないと思った。

また、セルビアの男性と「夢の家」に泊まった話をしたついでに夢の話をした。彼は悪夢で蛇に噛まれたと言っていた。彼は蛇のことをshe と言っていた。蜘蛛は?と聞くと、やはりsheだと。蛇にそそのかされてリンゴを食べるイブをふと思い出した。

翻って、我々が受け入れやすい民話は何か考える。浦島、桃太郎、かぐや姫、そういうものだと思う。
「夢の家」→『ロード・オブ・ザリング』『ハリー・ポッター』