横尾忠則のトーク

それで横尾忠則のトークはどうだったかと言うと、声が柔らかくて、淀川長治に似ているなと思ったら、そう言えば二人とも関西の出身だった。関西のイントネーションで、冗談交じりのトークを聞いていると、ああ美術を観るってこういうのでいいんだなあとゆったりした気持ちになってきた。

スペインに行った時、はじめミロに会いたかったんだけど、ちょっと会えなくて、じゃあダリでいいやと思った、とか、ガラが会いたいって言ってる、ガラのほうがいいや、とか、本当はダリあんまり好きじゃないんだけどそんなこと言えないしね、とか。本音をそのまま話してるにが伝わってきた。

と言いながら、ダリのあまり有名じゃない絵を下敷きに作品を作ったりしていて、そんなところも淀チョーさんに似ていると思った。

ダリ展は来月、小学生の美術館ツアーに引率する予定。横尾作品を観ていたら、事前レッスンで、コラージュをやりたくなってきた。