10日間の滞在のうち、1日は市内にある有名な定山渓温泉(じょうざんけいおんせん)に行った。そもそも温泉が好きなので最初から行くつもりだった。空港からバスで60分、雪の残る山に温泉はある。一方ふきのとうがあちこちに顔をのぞかせて、春が急にやってきたんだなと思う。こいのぼりがはためく。北の地では菖蒲湯と花見が同時だ。
原生林の中にあるリゾートスパに行き、ランチビュッフェも楽しんだ。足湯につかったり、温泉饅頭を食べてみたり、山小屋風の喫茶店でアップルパイを食べてみたり、と普通に観光をした。スタジオにあった観光案内の冊子でお店と足湯は知った。
セルフヌードを描くつもりだったので、温泉でも他人のはだかの様子をじっと見た。親子で来ているらしい年配の女性のおしりと若い娘のおしりはどことなく似ていて、血縁関係があると顔だけじゃなくておしりも似るもんだななどと思ったりした。そういえば自分のおしりはちゃんと見たことがないなとも思った。見られないしな。
温泉に入っているとふしぎな気持ちになる。最初はタオルで隠したりしてるけど、そのうちはだかでいることが自然な気持ちがして、とくに昼間に開放的な露天風呂に入っていると、はだかは普通だよな、と思う。どれがいいとかよくないとかそんなことは考えないようになる。いろんなはだかがあって、そりゃそうかと思う。
写真にはあまり人が写っていないが、たくさん人がいた。予約制のランチも、ようやく1席ならあるが駅からのチャーターバスは満席という状態だった。GWを楽しむ人々の中にいるとこちらも旅行気分になった。