GWは札幌へ10日間、レジデンスに行くことにした。8~9月の展示のための企画、打ち合わせ、制作に加え、現在展示中の六花文庫にも寄るつもり。
■2015/10/01~2016/09/30 六花ファイル第6期 @六花文庫(北海道札幌市)
■2016/08/01~2016/09/30 六花ファイル第6期収蔵作家作品展 @六花亭福住店(北海道札幌市)
「天神山緑地内にあるため静かな環境を確保でき、すべてのスタジオから公園風景を眺めることができます。」とのことなので、今からとても楽しみ。都会の緑地がわたしは好きなのだ。
☆さっぽろ天神山アートスタジオ http://tenjinyamastudio.jp/
ひょんなことからレジデンスは決めた。運営スタッフのOさんとは2年前に東京で知り合った。3331アーツ千代田でOさんによるアーティスト・イン・レジデンスのためのワークショップに参加したのがきっかけだ。3331のスカラシップ受賞者を対象にしたWSで、というのも副賞でレジデンス応募の推薦状を書いてくれるというのがあったからだ。参加者は5人で、おやつを食べながら個人的な背景や展望を話すうちに、だんだん希望が固まってくる、といったWSだった。
そのOさんが最近、「札幌のアパートで短期間留守番求む、猫つき!」と人を探しているのを見かけ、ああイイナ、札幌の春を猫と一緒にのんびり暮らしたらいいだろな、思いきって行っちゃうか!という気になった。ちょっとこのところ、お疲れだったしね。あいにく留守番の人はすでに見つかったとのことだったが、「そういうことならスタジオ空いてるよ」と言われ、じゃあと思って申請したのだ。アーティスト対象のスタジオで、わたしが泊まるのは2DKで1日2000円。長期滞在だともっと安くなる。写真を見る限り清潔で快適そうなメゾネットだ。海外からの作家も滞在しているようだし、作家のCさんもいいところだよと言ってたし、わたしは「わらしべ長者」的に次の動きを決める傾向があるため、これだ!と直感が働いた。
くだんのWSでは、AIRの目的は「現実逃避」「スランプ脱却」「気分転換」でもいいと教わって、ちゃんとした目的でなくてはならないのではと思っていたわたしは、えーっと腰を抜かしたのだが、今まさにわたしはそういう気分だ。とにかく行っちゃえ行っちゃえ~! もちろん札幌で展示をやるから行くのだけど、11月に行って、札幌、好きになっちゃったのだ。食べ物はおいしいし、交通の便はいいし、広くて気持ちがいいよ。
といって無駄に過ごしたくはない。
日程を決めたり、申請書を書いたり、飛行機を予約しているうちに、展示を企画するより、制作するほうが今のわたしには必要な気がしてきた。中之条で現地制作を体験したのでさらに経験を積むのもいいだろう。