2015/11/12

フランスの猫、ドイツの猫

 美術作家のIさんが「君はフジタに似てるね」と言ったので読んだ本『藤田嗣治画文集 「猫の本」』。似てるのはオカッパ? 黒縁めがね? じいっと見るところ?

 多和田葉子と高瀬アキのパフォーマンスで、ホフマンの猫と漱石の猫の文章をコラージュした箇所がおもしろい。ドイツ語の響きもいいなぁと思う。

 多和田葉子が、猫をテーマにした小説は書いてないなぁ白クマと犬とイカはあるけど、と言う。「猫のしあわせ」というエッセイが高校の教科書に載っているという情報があるも、出典元が見つからない。このネット時代にそんなことがあるとは。もう少し落ち着いたら『雪の練習生』を読もう、ベルリン自然科学博物館の白クマの剥製の前で朗読されたんだと思いながら。

 ベルリンは物価が安く若い作家の交流がさかんで外国人も生活しやすい、お金がなくても楽しく暮らせる、パリやNYと正反対、という話を聞いて、すっかりベルリンに行きたくなってしまう。

 二人のパフォーマンスを観るのも3年目。毎年スカッとして背すじが伸びて、ちょっとしょんぼりする。こういう姿を間近で見るのは自分にとっていいことだと思う。高瀬アキ、今年もかっこいい。あんなふうにワンピースは着るんだなと思う。おなかが出ててもかっこいい、足をでん!と出してかっこいい、赤い口紅緑のワンピ。そういえばこの二人もオカッパだ。

 帰りにカフェゴトーに寄る。明日もあるとは限らないから、時間が遅くても少ししかいられなくても今日行こうと思う。

多和田葉子×高瀬アキ
朗読パフォーマンス「猫の手を借りた音楽」・WS「言葉と音楽 Vol.6」
日時:2015年11月11日(水)18:30~・12日(木)16:30~
会場:早稲田大学小野梓記念講堂
司会:松永美穂

☆アナログハイパーリンクな読書
Iさん→藤田嗣治『猫の本』→ホフマン『牡猫ムルの人生観』・漱石『我輩は猫である』→多和田葉子『雪の練習生』