6畳の和室の天井、たたみ、襖にドローイングを描いた。
それぞれの素材によって違う感じになった。天袋の戸はつるつるした紙だったから、くるくるスルスル描いた。もう少しひっかかりがほしいと思っても、するする線がすべっていく。
襖もつるつるした紙。ペンの音を聴く。ダーマトグラフも使った。畳は方向性がある。わりと書きやすい。天井はまるでミケランジェロ。首も手も痛くなる。制作中は魚眼レンズをのぞいたよう。戸棚のとびらには銀色のペンで描いた。ずっと描きたかったモチーフだ、ついに描いた。
鏡に描いた。線のむこうに線が映っておもしろい。鏡はおもしろい。