日曜の夜、現地制作から帰ってきた。荷物を解いたり洗濯したり、月曜から通常営業。ずっと早起きしてたのに下界におりてきたらさっそく夜更かしして、そのせいか翌月曜はぼんやりすごした。そして、とても心がざわざわして、さいごは大声で泣きたくなった。わたしはここにいるはずじゃないのにって。最初、この気持ちはなんだ?と思った。でも、これ、ホームシックだね。そんなに長くいたわけでもないのに罹患。帰りたいよう。
さっき、下界、と言ったけど、本当にそう。余計なことを考えず、100%作家として制作に集中した特別な時間だったように思う。そのときはそんなに特別に思ってなかったのに、離れてみて、下界から山の上のあの場所のことを考えると夢のような気持ちがする。あそこにあるんだな、と思う、私が作家として暮らした5日間が。
こういう感覚はいずれ薄れていくだろう。でも、しばらくは思い出して暮らしていこうと思う。My favorite Things、こういうものを持つのは、一つの幸せ、といってもいいのじゃないか。小確幸の中でもわりと大きいほうの幸せ。つらくて泣きたい幸せ。わたしに新しくやってきた。