30年を飛び越える読書

本の面白さは時間を超越することだと思う。
何十年前の本と、今月出た本が、今の私に届く。不思議な感覚だ。
椎名誠のデビュー作と、新作を連続して読んだ。とくに椎名の本は自分自身の話だから、この人がね今こうなんだなぁとか思いながら読んだ。

ソーメンにしょうゆとマヨネーズを混ぜて食べるとB級にうまいと椎名が書いていたので、「椎名誠が言ってたからね」と一人つぶやきながら作り、ニュルニュル食べる、米原万里が「アキレサンドル・シナメンスキー・ネルネンコ」 とあだ名するほど麺類が好きなんだよな、とか考えながらニヤニヤする。でも、そのころは良く寝てたんだろうか、あそうか、海外だからか。どんな辺境に行くのにもしょうゆをもっていくという話もいい。どんなものが出てもうまい、らしい。わかる気がする。食べ物にも、ハイパーリンクがある。

☆今日のアナログハイパーリンクな読書
椎名誠『ぼくは眠れない』→椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』・・・米原万里『マイナス50℃の世界』