「考える人」で角田光代が触れていたので読んだ本『女流文学者会・記録 』。
昭和21年の名簿がイロハ順で、昭和50年の名簿があいうえお順、に注目した。いつのまにか刷り込まれている事柄。歴史を読むとそれに気づく。イロハか! それならわたしは前のほうだ、いつも後ろだったけど。ロのつく名前の人はいなそうだから、けっこう前かもしれないな。前にいるのは伊藤さんとか井上さんだな。林さんは今度は後ろか。その後ろは、ニの人っていうと二ノ宮さんで、次に穂村さん。ふむふむ。こういう妄想は面白いね。前二人は幕末の志士で長州弁、わたしは薩摩、林さんは幕府側で、ギクシャクしてる後ろに漫画家と歌人。楽しそうな教室。
ウェールズ人のCWニコルが、何でもABC順にしやがってイングランド奴、と学生時代にスゴイ仕返しをするのを思い出す。カナダの実験も思い出す。差別のこと。順番。正しそうに見えるし、無関係にも見えるのに。
須賀さんは『ミラノ霧の風景』でこの賞を受賞したのだけど、こういう賞だったんだとはじめて知る。
吉屋信子、佐多稲子、林芙美子、平林たい子の4人の座談会はなんだか楽しい。元祖女子会(この言葉キライだけど)というか、恋バナ(この言葉フルイ)でキャアキャア盛り上がる声が聞こえてきそうな記録。
☆今日のアナログハイパーリンクな読書
「考える人」→ 角田光代 →『女流文学者会・記録』