本を読んだら声が響いた

自分にとってよくない人と会うと、心が荒れ野のようになる、というようなことを保坂さんが書いている。1日たったあとで、あ、これはよくなかったんだと気づくとき、まさに荒野にいたんだ、わたしはと思う。

『ルンタ』を読んだら、山下澄人の声が頭に響いてくる。本人による朗読を聞いたから。

『ラインズ 線の文化史』にあるように、中世の坊さんのようにではないにしろ、声が響く経験はいいものだった。だから、大学でも、先生の本はとっくに読んでてもライブで聞くといい、ということはあることだと思う。人と会って、その感じをつかむ。

☆今日のアナログハイパーリンクな読書
山下澄人『ルンタ』 → 保坂和志『 いつまでも考える、ひたすら考える』