本はいいなぁ

高野秀行が納豆紀行の連載を始めるというので読んだ「考える人」。シュタイデル特集に夢中になる。

「まずランチを食べて。」(略)ランチは専属シェフが作ってくれる。健康的で美味。

アーティストには、モノを生み出すことだけに集中してほしいと話すシュタイデル。

本を作るとき、アーティストにこの建物を離れてもらいたくないのです。宿泊できるゲストルームも別の棟にあります。

大事にされてるってきっと思うだろう。同じく『ラブ・アクチュアリー』で、英国首相に秘書がお茶とチョコレートクッキーを運んでくるシーンがあって、わたしの憧れ。かわいい女の子だったらそれはもううれしいけど、おヒゲの執事でもいいなぁ。(オイ)着物の熟年女性っていうのもいい。妄想は止まらない。ポワン。

イメージフォーラムで再演されていた映画も観た。本の虫というより仕事の虫。「考える人」では、事務所で朝5時から夜9時まで時間を厳しく管理している様子が描かれていたけど、映画ではどこへでも出かけていく姿が描かれる。砂漠にまで足を運んで写真集を作っていた。世界中で写真は撮られているんだと思った。それにしても本はいいなぁ。

すべての本は私の子供です。(略)良い母親、父親だったら、自分の子供がきちんと食べられるよう、健康に育つよう気をつけるでしょう。独り立ちする時に力があるように、と。私は自分の作る本がどれも可愛くてしょうがないんです。

☆今日のアナログハイパーリンクな読書
高野秀行→「考える人」→シュタイデル→映画『世界一美しい本を作る男 -シュタイデルとの旅-』