踊る人形

7月から約1ヶ月間、「まいにちドローイング」というプロジェクトを実施した(NHKの「まいにちフランス語」っぽくした)。そこで出てきたのが、人型。ふわふわ浮いている。やっぱり一筆書き。マティスのダンス、望月通陽、と美術関係の人なら言うかもしれないけど、わたし自身描きながら思い出したのは『踊る人形』。さっそく読む。夜中読んでいたら背すじが凍った。なんだか怖い図像だ。

小学生の文集で将来なりたいもの「探偵」だったのは、ホームズに憧れていたから。今でも文章を読んでいて聞こえるのは露口茂の声だ。♪つるるるーつ、るーるるー(オープニング曲のつもり)

著者紹介を見てあらためてハッとする、「医師」。ワトソン博士のほうこそドイルの分身なのか! この関係は『坊ちゃん』と同じだと思った。みんな坊ちゃんを漱石だと思って読んでるけど、本当は赤シャツこそ漱石なんだ、ということを、だれか評論家が書いていた。帝大卒の文学士、西欧かぶれの体制側の教頭、まさに漱石。えー、そんなぁ・・・。ベルを見ている自分。坊ちゃんを見ている自分。

また話が脱線した。望月通陽はわたしがだいすきな作家。

☆今日のアナログハイパーリンクな読書
制作→ドイル『シャーロック・ホームズの帰還』